2018/09/11 18:58 rockinon.com
プリンスのバンド・メンバーが明かした86年の横浜スタジアム公演の真実―― 「ギターを全部叩き壊したのは、プリンスからのメッセージだった」

生前にプリンスがミネソタの自宅のスタジオで収録した音源を収めたアルバム、『ピアノ&ア・マイクロフォン 1983』が9月21日にリリースされる。

『ロッキング・オン』10月号では、2年前の急逝以降では初の未発表音源作品となる今作について、当時、プリンスのバンド、ザ・レヴォリューションのキーボードとして一緒に作業に臨んでいたリサ・コールマンへのインタビュー記事を掲載している。

今作はそのタイトルにもあるように、1983年当時、プリンスがピアノの弾き語りのみでレコーディングした、ごくプライベートな内容となっているが、リサ自身はこの音源の存在については知っていたのだろうか。以下のように答えた。

特にこの音源の存在については知らなかったんだけど、こういうものをレコーディングしていることは珍しいことではなくて。いつも録音はしていたから。ただの練習でも、ジャム・セッションでも、テープは回しているものだったのね。

メンバーもそれぞれにテープ・レコーダーで録音していて、というのも、常にアレンジが変わり続けてて、わたしたちも新しいアイデアについて行かなきゃならなくて……つまり、プリンスはものすごく飽きっぽかったから(笑)。いつも新しいアイデアを要求してくるから追いつけなかったの。現状がどうなっているのか確認するためにもそれが必要だった。

また、今作に収録された楽曲の内、数曲は何か特定の作品用に想定されていたのかという質問には、「特にそういうことはなかったように思うけど」と述べつつも、彼のクリエイティブな一面について以下のように語っている。

(中略)でも、大半がね、ただ思いつくままに曲を書いてるだけの音源で、プリンスは朝、目が覚めたらもう曲を書き始めてるっていう、そういう生き物だったから。

それに当時はいくつものプロジェクトを同時進行させていて、やりたいことがあり過ぎて、どの方向に行くのか傍から見ててよくわからない感じだった。ただ、その状態もそんなには続かなくて、それはこの直後に『パープル・レイン』がものすごいことになったからで。

さらにインタビューでは、1986年のアルバム『パレード』のツアーでバンドの終わりが見えていたのか、という問いには、同年に行われた横浜スタジアム公演での話にも触れ、当時のこと以下のように語った。

それがわたしにはそう思えなかった。すごく楽観的に構えてたし、終わりを見たくなかったということもあったし。でも、バンドのみんなは落ち着きがなくなってて、どうなるかわからないし、なんか変な感じだよって言ってて。そんなことは絶対にありえないってわたしは言ってたのね。

だから、あの横浜スタジアム(86年9月9日)のわたしたちの最後のライブで、プリンスはギターを全部叩き壊しちゃったんだけど、あれはバンドへのものすごいメッセージだったのね。もうこれを続けるつもりはないんだよっていう。その瞬間が、プリンスはバンドを終わらせるんだってやっとわかった時だった。

(以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)


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