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5月、楽天の三木谷社長と移籍発表会見に臨むイニエスタ選手(撮影:鈴木紳平)

サッカー界の世界的スター、アンドレス・イニエスタ選手がJリーグデビューを飾ってからはや2カ月。ヴィッセル神戸のミッドフィルダーとして攻撃の起点となるだけでなく、鮮やかなシュートを決めるなどサポーターの期待を裏切らない活躍を続けている。

■ホームゲームの入場者数は加入後4割増

イニエスタ選手加入の効果は、数字上でも明らかだ。2017年度、ヴィッセル神戸のホームゲーム全17試合の1試合平均入場者数は1万8272人だったが、2018年は12試合を終えて同2万0416人まで増加。イニエスタ選手が合流したのは7月22日の第17節・湘南ベルマーレ戦からだが、その後の1試合平均入場者数は2万4959人に上っている。

■クラブ経営への影響は? 

 Jリーグクラブ1のインスタグラムフォロワー数(8.3万人、9月13日現在)を獲得するなど、一躍人気クラブとなったヴィッセル神戸だが、クラブ経営にはどのような影響があるのだろうか。

 7月31日に発表された2017年度決算では、4年ぶりに最終赤字に転落。2017年に加入したもう一人のエース、ルーカス・ポドルスキ選手獲得などにより人件費(選手・スタッフへの給料)が11億円増加し、Jクラブ最高の31億円まで膨れ上がった。ただ、親会社・楽天などからの広告料収入も11億円増加しており、最終赤字幅は1億5000万円にとどまっている。

つづく