「元モー娘。」相次ぐ謝罪の違和感


酒気帯びでひき逃げし、2人にけがをさせ逮捕された「元モーニング娘。」の吉澤ひとみ容疑者(33)。
その後、元メンバーの中澤裕子や保田圭、藤本美貴らが次々と自身のブログで吉澤の飲酒ひき逃げについて謝罪した。

特に仰々しい謝罪だったのは辻希美で、〈今までに感じた事のない悲しみ、そして憤りを感じております〉と糾弾。
〈現役で頑張ってくれているメンバー達にも本当に申し訳なく、情けない気持ちでいっぱいです〉と謝罪した。

しかし、それぞれのメンバーは卒業してから十数年経っていて、中には吉澤と、12年も会っていないメンバーもいる。
なのに立て続けに謝罪するのも違和感がある。

実際、ネット上には「別に謝らなくていいと思う」「他のメンバーに全く責任はないと思う」という声が相次いだ。
毎週番組で共演した「元TOKIO」の山口達也の「未成年飲酒」でメンバーが頭を下げたのとはわけが違うのだ。

どうやら、卒業後、吉澤とほとんど接点がなかったモー娘。のOGが競うように謝罪したのはさまざまな事情があるようだ。
芸能ジャーナリストの芋澤貞雄氏が言う。

「モー娘。は今年活動20周年を迎え、さまざまなイベントが企画されています。
しかし、飲酒ひき逃げ事故をワイドショーなどが大きく取り上げ、収拾がつかなくなる恐れすら出てきました。
このままだと、興行やOGの活動にも影響が出てくる可能性がある。そうなる前に少しでも騒動を沈静化させようとして、元メンバーたちは謝罪しているのでしょう」

確かに、モー娘。などのアップフロントグループ系列の女性アイドルグループが参加するハロー!プロジェクト(ハロプロ)にとっては、
吉澤の逮捕でイベントに水を差されると痛い。プロアイドルヲタクのブレーメン大島氏が言う。

「ハロプロのライブは毎年盛況で、どの会場も満員です。多額の収入があるので吉澤さんの件が飛び火してコンサートが中止にでもなったら大打撃です」

吉澤の事件以降、ハロプロのコンサートは最終公演が行われる12月16日「モーニング娘。飯窪春菜卒業スペシャル」まで127公演を残している。
コンサートと物販だけでも25億円以上の収入が見込める。周りが必死に謝罪するのも当然かもしれない。

接点の薄いOGたちがなぜ躍起になって謝罪しているのか。
吉澤の事務所の親会社「アップフロントエージェンシー」に聞こうとしたが、期日までに回答はなかった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180914-00000011-nkgendai-ent