大坂選手は笑顔で回答

 7人目はTBS「ビビット」。

  (1)「日本に戻られて会いたい方っていますか」
  (2)「(回答受け)お姉さまと会ってどんなことを日本でしたいですか」
  (3)「おじいさまにも会われる予定もあるのでしょうか」
  (4)「東京オリンピックで大坂選手がメダルを持っているところを見たいって思っている人が多いと思うんですけども、ご自身の東京オリンピックへの思いを教えてください」

 8人目はフジテレビ。

  (1)「インスタグラムにたくさんの写真を掲載されていますけど、先ほども行きたい場所の話とかがありましたが、次、日本でお時間できた時に、どんな写真を誰と、どんな場所で掲載したいと思いますか」
  (2)「日本に帰ってきて、日本でメッセージを伝えるとしたら、どんな言葉が頭に思い浮かびますか」
  (3)「(回答が若干混乱)あらためて、日本語でメッセージをお願いします」

 9人目は、専門誌の「テニスクラシック」編集部。

  (1)「今回の活躍を見て、日本中のたくさんの子供たちがテニスに興味を持ち、大好きになってくれたことと思います。そんな子供たちに向けてメッセージをお願いします」

 10人目はフジテレビ「プライムニュースalpha」。

  (1)「試合後のインタビューだったり、発言がすごく話題になっていたことは、ご存じですか」
  (2)「どういうことを意識してコメントされているんでしょうか」

 11人目は、通信社の共同通信。

  (1)「(先の質疑にあった)錦織(圭)選手からのメッセージの内容と、どう返信したか。錦織選手は、大坂選手にとって、どういう存在なのか、教えてください」

 12人目は、日本テレビ「ZIP!」。

  (1)「大事にされている日本語ですとか、好きな言葉はありますか。もしありましたら、理由も教えてください」
  (2)「アメリカの生活の中で、日本語を学ぶときは、どのように勉強されているのでしょうか」

 13人目は、ネット媒体のハフポスト。

  (1)「海外の報道で(大阪選手の)活躍とか存在が古い日本人像を見直したり、考え直すきっかけになっているという様な報道がありますけど、ご自身はアイデンティティーを含めて、その辺をどのように受け止めていらっしゃるのか、考えを聞かせてください」
  (2)「(テニスに関して?と逆質問を受け)テニスというよりも、古い日本像というものが、その、日本人の間に生まれた人が日本人という古い価値観があると思うんですけど、大坂選手の活躍で、バックグラウンドが報道される中で、そういった考えが少し、変えよう、変わろうという動きも出ていると思うんですけれども」
  (3)「(司会が『最後の質問...』)もう1問だけ、いいですか」(司会は「いや、結構です。最後にします」)

 最後の14人目は英字紙のジャパンタイムズ(英語。翻訳はフジテレビ中継)。

  (1)「この勝利からテニス人気は、日本で、どのように盛り上がっていくと思いますか」

 質疑は約30分間だった。上記の質問数の数え方は、たとえば「記者の質問→回答→記者の再質問」の場合は「2問」としており、1回の質問の中で質問項目が複数あっても「1問」としている。

 すると、質問数は14人で計29問。大雑把に分類すると、1番多かったのは、優勝した試合やテニス関連で10問(うち1問は東京五輪)。次に目立つのは「日本でやりたい事」系で6問。ファンへのメッセージものも4問(うち1問はテニスと重複)だった。

 大坂選手は、一部質問では、記者の意図を掴みかねるような素振りも見せたが、時折ユーモアを交えながら、何度も笑顔を見せて誠実そうに回答していた。