【核心直撃】
被災地に野球で勇気を与える。日本ハムのブランドン・レアード内野手(31)が熱い思いを激白した。
6日未明に発生した北海道胆振地方を震源とする最大震度7の地震は多数の死傷者が出るなど道内各地に大きな被害をもたらした中、日本ハムの面々も札幌で被災。
来日4年目の助っ人に地震発生時の様子と心境について聞いた。
一方、首位西武を5・5ゲーム差で追うチームの中で奮闘するドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)と自身に関しても本音で語ってもらった。

――地震発生時はどういう様子だったのか

レアード:深夜の3時だったので自分のマンションで寝ていたんだよ。

――奥さんも一緒だった

レアード:そう、あまりにも大きい揺れだったけど、地震の時に妻と一緒にいられたのは不幸中の幸いだった。お互いにとって不安の解消につながったしね。

――地震によるトラブルは

レアード:停電になったのでとても困った。食べ物は冷蔵庫の中に少しあったので、何とか助かったよ。

――同僚のマルティネスが「家に食べ物がなかったのでレアードに助けてもらった」と

レアード:困った時は助け合うのが当たり前さ。ちょうど僕たちが夕飯の時にも連絡を取り合っていたので(自宅マンションに)誘ったんだ。

――何を食べたのか

レアード:メキシコ風の料理だよ。家でできるのはそれぐらいで、手料理感は満載だったけど…。作って食べてみたら上出来でおいしかったよ。

――大地震の経験は

レアード:日本に来てから地震の体験は何度かある。(故郷の)カリフォルニアも地震が全くないわけではない地域なので慣れていた部分はあったけど、これほど大きな揺れは初めてだ。

――日本ハムの選手たちは「野球で被災地に勇気を与えたい」と

レアード:もちろん自分も同じ気持ちを持っているよ。北海道には自分たちよりもはるかに大変な思いをしながら避難をしている人もいる。
皆さんの安全を祈りながら…。そして自分たちは北海道の人たちのためにベストを尽くして、そういう姿をフィールドで見せられればと思う。

――野球の話になるが、開幕前は「清宮が来て楽しみ」と言っていた。一緒にここまでプレーして、どう感じたか

レアード:グレートプレーヤーだ。その印象は変わらないよ。これから成長する幅は限りないと思うし、未来は明るい。
彼のプレーを見ていると、自分も楽しい気持ちになるんだ。体も大きくて若いし、何より野球を楽しそうにやっているところがいいよね。

――以前「オルティス(元レッドソックス)に似ている」と言っていた

レアード:そう! 体の動きがとても似ているところがあるよね。

――何か清宮にアドバイスはしているのか

レアード:彼からアドバイスを求められることは今のところない。でもあの若さですでにあれだけのパワーを持っているところは、やっぱり今までやってきたことが間違いではないということだよ。
だからさらにこれまで通りのことを続けていけば、もう3〜4年もしたら日本でシーズンの打撃タイトルを勝ち取るような選手になるよ。

――清宮には将来、メジャーリーグへの挑戦願望があるといわれている

レアード:清宮なら行けるよ。彼と話していると、どれだけメジャーリーグに行きたいかという気持ちも伝わってくる。
ただ、その前に選手としてまず日本で練習をして上積みできるものはあると思うので、今やっていることを続けてほしい。そしてメジャーに行けるような素晴らしい選手になってもらいたいね。

――自身も復調モード

レアード:日本の野球にも慣れてきたからね。手応えもあるし、今シーズンもいい結果を残して終わりたいよ。自分のできる限りのことをやるつもりさ。

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9/12(水) 11:01配信