【『週刊文春』9月20日号D】
 朝日生命による引き抜きの実態は凄まじく、なかには東海地方の一つの体操.クラブから四選手が朝日生命に引き抜かれた事例もあったという。(中略)
「八○年代に同じ体操クラブから千恵子さんの紹介で三人(二階堂高校に)入学してきたことはよく覚えており、クラブの経営者と塚原光男氏は確かに揉めていました。
ちょうどこの頃は朝日生命の引き抜きが体操界で問題化し、他のクラブが警戒するようになった頃でした」(朝日生命体操クラブと提携していた二階堂高校の体操部関係者)
 三選手は高校に通いながら、午後三時頃になると朝日生命体操クラブに直行し、練習に加わっていたという。
「三人とも千恵子氏にはよく暴力を振るわれていました。彼女は昔からすぐに手が出てしまうタイプ。
今の時代であれば絶対にアウトです。練習中は『なんでできない!』という大声が鳴り響き、往復ビンタ。
インターハイで試合会場の体育館に連れて行くと、パーン、パーンという平手打ちの音が鳴り響いていました。
千恵子氏は『ちゃんとやらないとオリンピックには出られない!』といつも怒鳴っていました」(同前)