2020年東京五輪・パラリンピックの期間中に、同性愛や性同一性障害などの性的少数者(LGBT)の交流、
情報発信の拠点となる「プライドハウス東京」を東京都内に設置することが6日、記者会見で発表された。
10年バンクーバー冬季五輪以降、こうした施設が開催都市に設けられる事例が増えている。
国内では初の試みとなる。

 市松模様の大会エンブレムを手掛けた野老朝雄さんがLGBTの象徴とされる6色レインボーでハウスを表現したロゴを制作。
LGBTの理解を深める教育や文化、参加型スポーツイベントを計画しており、複数の企業や団体が連携して運営する形を目指す。
運営組織の松中権代表は「スポーツの力で日本の社会を変える絶好の機会」と述べ、
20年大会後もレガシー(遺産)として常設の拠点を残す方針を示した。

 LGBTを公表しているスポーツ選手はほとんどいないが、企業による支援や、差別を禁じる法整備を目指す動きも出ている。
元フェンシング女子日本代表選手で心と体の性が異なるトランスジェンダーの杉山文野さんは
「個性や違いを認め合い、スポーツの力でしっかり協力して盛り上げていきたい」と話した。
https://www.sanspo.com/sports/news/20180906/oly18090619380001-n1.html