https://www.nikkansports.com/baseball/news/1692337.html
谷繁休養の舞台裏…冷え切ったベンチ/記者の目

「しっぽ切り」と言われても仕方ない。3年前の監督就任時、
谷繁監督は落合GMに言われた。「3年目からは好きにさせてやるから」。

その3年目、事態は正反対に進んだ。

組閣やドラフトを含めた編成に監督が口をはさむ余地はなかった。
監督と落合GMは1月から話していない。
監督を含めた努力不足があった。

 FA補強を狙っていたある選手に「あんな球団には行きたくない」と言われ、
アマ選手の間で「中日以外の11球団希望」とやゆされる。

トレードも成立しない。

頼るべきはドラフトだったが、即戦力ばかりこの2年間で15人獲得し、
誰も1軍定着していない。

ゆがんだ現状を招いたのは、少なくとも監督ではない。

https://www.sankei.com/west/news/160107/wst1601070012-n1.html
【球界よもやま話】
落合GMvs谷繁監督(上) 低迷中日の暗雲〜アマ球界はみなドラゴンズ外し。
「11球団OK」が合い言葉

 いま、アマチュア球界で「11球団OK」という言葉が、プロ野球を目指し
夢見る選手たちの“合言葉”になっているという。

ドラフト指名されればどこでもOK−ではなく、1球団を除いてOKという
意味。その最も行きたくない球団に選ばれたのが「中日」なのだ。あるアマ野
球担当の記者がこんな話をしてくれた。

 「昨年のドラフトの超目玉となった県立岐阜商の高橋純平投手
(ソフトバンク)。実は彼も11球団OK組だったんです」

 なんと地元の選手からも敬遠されていたとは…。

「そりゃぁ敬遠しますよ。入る前は“大事に育てます”と言っておきながら、
ルーキーの年俸を1年目から平気で限度額の25%もダウンさせる球団です
からね。選手の親御さんにしてみれば、そんな不人情なチームに大事な息子
を入れたくないでしょう」

 ルーキーに年俸25%のダウン提示−。これにはどの球団も驚かされた。

普通の球団なら「現状維持」か、来季は頑張れ!とハッパを掛ける意味で「微減」。

 ところが中日は落合GMの「プロは一軍でやらなきゃ意味がない」という方
針で、限度額いっぱいの25%ダウンを提示したのだ。

 「“即戦力”といってもそれは我々の見解であり過大評価していたかもしれ
ないし、指導にミスがあったかもしれない。初めてのプロの世界で戸惑いもあ
るでしょう。2年目から力を発揮する選手はたくさんいる。だから選手を大
きく育てていくという観点から、1年目は現状維持にする球団が多いんです。
それにルーキーはお給料もまだ安いし…」と、ある球団の査定担当者は解説した。

 ドラフト1位から6位まで軒並みダウン。しかも今回は「一軍」
でプレーしていてもダメ。