「プーと大人になった僕」日本語吹替版の完成披露試写会が本日8月27日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、吹替版キャストの堺雅人が登壇した。

大人になったクリストファー・ロビンとかつての大親友プーの再会から始まる本作。ユアン・マクレガーがクリストファー・ロビンを演じ、マーク・フォースターが監督を務めた。
クリストファー・ロビンに声を当てた堺は、ステージ上のベンチに座るプーのぬいぐるみに挨拶し「失礼します」と声をかけると、プーの隣に着席。
ぬいぐるみをまじまじと見ながら「こちらの気分によって怒ったようにも笑ったようにも見えて不思議な感じ」と笑顔を見せた。

本作の感想を「大人になったクリストファー・ロビンの悩みや心の動きが丁寧に描かれていて、とても“大人な”作品でした」と述べる堺。劇中でプーが問いかける「君の一番大切なものはなんなの?」というセリフに触れると「大事な問いだなと思いました。日常のふとしたときに『どんな瞬間や、どんな人が好きか』と自分に聞いてみると面白いかなって」とコメントした。

劇中のマクレガーについて堺は「悲しい顔をしてるユアンさんを観ると胸が苦しくなるんです。でも徐々に笑顔が戻っていくとこちらもホッとして。そこが彼の演技の素晴らしいところ」と称賛する。また、プーをはじめとする100エーカーの森の仲間たちを「絶妙にぬいぐるみ感が残ってる」と評した堺は、「もっとリアルにすることもできたんでしょうけど、ぬいぐるみの質感をうまーく残していて。最新技術を使ってアナログ感を出すというのはすごいですね」と驚いた様子で語った。

自身はどんな少年だったか尋ねられると、堺は「粘土遊びが好きでした。インドア派でしたね」と回答。続けて「僕には3歳の息子がいて。最近になって気付いたんですが、油粘土があんなに臭いとは!」と油粘土について力説する。
「なんの話でしたっけ」と堺は照れ笑いを浮かべつつ、「そういう臭いも自分は忘れてしまっていたってことです!」と少年時代の思い出を振り返った。
最後に堺は「大人と子供って両極のような気がしますが、大人の中の子供の部分や、子供の中の大人の部分というふうに、いろんな突き刺さり方をする作品だと思います」と作品を紹介し、イベントを締めくくった。

「プーと大人になった僕」は、9月14日より全国でロードショー。
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