木村文乃、カニ語挑戦に手応え “弟役”の鈴木梨央とアフレコ時の秘話明かす
女優の木村文乃が19日、都内で行われた昨夏『メアリと魔女の花』（米林宏昌監督）を発表したスタジオポノックによる新作劇場アニメーション『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』完成披露プレミア試写会に出席。同作の中の1編『カニーニとカニーノ』で、サワガニの兄弟の兄・カニーニの声を担当しているが、劇中すべてで“カニ語”に挑戦していることを明かした。
作品のメガホンをとった米林監督は「せりふが日本語ではなくて、全編カニ語でしゃべっています。最初は言葉がある話も考えてみようかなと思ったんですけど、長編になっていきそうだったので、今回は短編なので、全編カニ語にして、ジェスチャーで気持ちを伝えるような風にやってみました」と意図を説明。「急にカニ語を発明して、その場で声を入れてもらうというやり方に戸惑ったかと思うんですけど、対応してくださりました」と感謝の思いを伝えた。
一方、木村は「カニ語…意外とやってみて思ったのは、伝えたい気持ちがあったら、言葉の形ってあんまりいらないんだなって思いました。アドリブの部分が多かったのですが、随時その場で、みんなで相談し合っていて、日本語ではないカニ語というちょっとおもしろい言語を大人たちが頭そろえて真剣に考えるというシュールな現場でしたね」とにっこり。「この瞬間どう言ったらいいんだろうという時に、うっかり『よいしょ』って言っちゃって『それは日本語です』と言われましたね」と笑わせた。
同じく、サワガニの弟・カニーノの声を担当した鈴木梨央は「あまり、カニ語って意識せずに木村さんと2人でアフレコしていて、気付いたら2時間くらいやっていて、びっくりしました」と回顧。「木村さんと2人で一緒のシーンをやったりすることも多くて…」と語ると、木村が「おかげさまで、兄弟感が強く出ているかなと思っています」と笑顔でアピールしていた。
同作は、スタジオポノックが短編アニメーションの制作レーベルとして新設した「ポノック短編劇場」の第1弾作品。カニの兄弟の大冒険ファンタジー『カニーニとカニーノ』（米林監督）、実話を基に、たまごアレルギーをもった少年シュンとその家族が懸命に生きる姿を描く『サムライエッグ』（百瀬義行監督）、見えない男の孤独な闘いをスペクタクルアクションで魅せる『透明人間』（山下明彦監督）の3編と、オープニング＆クロージング映像で構成される。
イベントにはそのほか、『サムライエッグ』の百瀬監督、尾野真千子、篠原湊大、坂口健太郎、『透明人間』の山下監督、田中泯、エンディングテーマを歌う木村カエラも出席。同作は24日より公開される。
劇場アニメーション『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』完成披露プレミア試写会に出席した木村文乃 （C）ORICON NewS inc.
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木村カエラ(左)と鈴木梨央 (C)ORICON NewS inc.
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(左から)坂口健太郎、尾野真千子 (C)ORICON NewS inc.
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(左から)百瀬義行監督、坂口健太郎、篠原湊大、尾野真千子、木村文乃、木村カエラ、鈴木梨央、米林宏昌監督、田中泯、山下明彦監督
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