四番として結果を出し続けているのが糸井嘉男だ。チームの借金を返し、Aクラス入りをするためにはこの男のバットが欠かせない。「相手がどこでも負けられないから、勝つしかない」と残り試合が43となった中で常に前を向いている。

 8月14日の広島戦(京セラドーム)。負ければ広島に優勝マジックが点灯するという試合。1点を追う8回、原口の同点適時打で追いつき、福留の押し出しで逆転に成功した後、糸井は広島の中継ぎ・今村の130キロスライダーを振り抜き、試合を決める一打を放った。

「みんながつないでくれて、なんとか(走者を)返したいと思っていました。返せてよかったです」。この試合、今季初となる4安打3打点と大活躍。8月12日のDeNA戦(横浜)から広島3連戦まで4試合連続で打点を挙げ、得点圏打率も.315と勝負強さはチームNo.1だ。

 6月末に死球を受け右腓骨骨折で一時期戦列を離れたが、8月はその影響を見せず月間打率は.429。打点は6月の16打点に次ぐ13打点(8月18日現在)と驚異の打撃を続けている。「僕らはもう負けられないので、絶対勝つという気持ちでやっていきます」と強い気持ちでチームをけん引していく。

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