前略
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180818-00010003-fnnprimev-spo


――一番難しいと感じたことは?

開催までの時間があまりなかったため、会場の確保やチームの参戦状況もかなり急ぐ必要があったので、正直、そこはバタバタしました。
今回は1年前から各チームと丁寧にコミュニケーションを取ってできたので、そういった意味で去年と一番大きな違いは、6地区になって参加チームが36チームに増えたことですかね。

――アーリーカップはB1のチームとB2のチームが直接対決しますが、どんな意味がありますか?

レギュラーシーズンではありえないし、そのマッチメイクに新鮮味があると思うので、そこの価値は大きいのかなと思っています。ただ、戦力格差についての意見もあったりするので、どのように設計していくかは今後いろいろな方の意見を聞きながら、決めていければと思っています。

B1の有名選手がB2の町に来ることはなかなかないので、そういった展開ができるのもアーリーカップならではのおもしろさだと思いますね。


――より発展する可能性について、どう考えていますか?

今後どのようにやっていくかというアイディアはあります。海外のチームと一緒にやったほうがいいとか、天皇杯と連動したほうがいいじゃないかとか、ビジネス面においても我々はきちんとやらなければいけない。

昔で言う(Jリーグの)ヤマザキナビスコカップみたいなイメージかもしれないですけど、ビジネスでも、コート上でもより新しいことに挑戦していく土台はできていると思います。どうやっていくかは今後の理事会や実行委員会で皆さんの意見を聞きながら、検討していきたいと思います。

◆ データはお金と同じくらい大事

――葦原さんはデータを重要視しているということですが、どのようなところを一番見ていますか?

我々が意識しているのは、来場された方の属性をきちんと取ることです。国内のプロスポーツリーグで初めて、「B.LEAGUEチケット」というクラブを横断したリーグのプラットフォームを導入し、各チームに提供しています。どういったコアの方が多いのか、どういったエリアの方が多いのか。
年齢や性別などビッグデータが集まってくるので、ちゃんとデータを貯めていけば、もしかしたらレギュラーシーズンと違う来場傾向があるかもしれない。そのあたりを見ていきたいですね。


――これからはデータ分析をしていかないと、ビジネスとして回せない時代だと感じていますか?

データはお金と同じくらい大事になると思いますし、そのあたりは普通のビジネスと同様ですね。


――関西アーリーカップでは、韓国KBLのサムスン・サンダーズが参加しますが、どんな印象をお持ちですか?

選定のほうはKBLとBリーグで話し合って決めさせてもらいました。
日本のバスケットボール界にとってすごく意識しているのは、今後のアジアマーケット。当然まだ国内重視なんですけど、近い将来アジアとどのように組んでいくか、いろいろ調べているところですね。そういう意味では、いいきっかけかなと思います。


――最初の段階は今回の韓国1チームですが、今後のアーリーカップでは2、3チームと増えていくことも考えられますか?

可能性もあるかもしれないですね、アジアのマーケットは大きいので。国内だけにみんな意識がいってしまうと、またNBLかbjかみたいな狭い中の話になってしまうんですけど、真の強豪って実はアジアだったり世界だったりで。

だから、当然に日本一を目指してほしいです。将来、世界のクラブチャンピオンを決める大会も出てくるでしょうから、「我がチームが世界と戦う」って、すごく大事だと思っています。