ジャカルタ・アジア大会は18日の開会式に先立って一部競技が始まっており、14日から日本勢が登場する。サッカー男子とハンドボール女子が初戦を迎える。日本オリンピック委員会(JOC)によると、日本選手団は選手762人(男子408人、女子354人)。2020年東京五輪を見据えて主力を派遣する競技もあれば、一線級の選手以外が出る競技もあるなど、位置付けは様々だ。

 アジア大会を「東京五輪の予行演習」と捉える種目の一つが、競泳だ。16年リオデジャネイロ五輪男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(ブリヂストン)、銅メダルの瀬戸大也(ANA)、女子で初出場の高校3年生・池江璃花子(ルネサンス)らがエントリーする。東京都内で開催したパンパシフィック選手権からの連戦になる。

 陸上男子100メートルには今年の日本選手権を制し、日本選手団の主将に選ばれた山県亮太(セイコー)や、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)ら一線級が出る。400メートルリレーでは、中国との金メダル争いに注目だ。

 バドミントンも世界選手権(5日閉幕)の男子シングルスで日本初の金メダルを獲得した桃田賢斗(NTT東日本)、女子シングルス銅の山口茜(再春館製薬所)、男子ダブルス銀の園田啓悟、嘉村健士組(トナミ運輸)らが出場。カヌー・スラローム男子カナディアンシングルには、リオ五輪で日本勢初の銅を獲得した羽根田卓也(ミキハウス)がエントリーしている。

 一方、大会後に世界選手権を控える「お家芸」の柔道と体操は、主力を派遣しない。柔道男子は、学業優先で実戦から離れていた73キロ級の大野将平(旭化成)と、右肩の手術から復帰した90キロ級のベイカー茉秋(日本中央競馬会)のリオ五輪金メダルコンビが、復活を目指す。体操は、全日本個人総合選手権を制した19歳の谷川翔(順大)らが出場する。

 卓球は男子の張本智和(エリートアカデミー)、女子の石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)、伊藤美誠(スターツ)らが出場を見送った。東京五輪の代表争いに関わる世界ランクのポイントを得るため、同時期にあるワールドツアーを優先した。サッカーの男子(21歳以下代表)と、女子(なでしこジャパン)は、いずれも国内組のメンバー構成となった。

 男女で方針が違う競技の一つが、バレーボールだ。女子はベストの布陣で挑むが、男子は世界選手権代表を除くメンバー構成となった。(前田大輔)

8/14(火) 5:00配信 朝日新聞デジタル
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