サッカー元日本代表MF本田圭佑(32)の移籍先が豪州のメルボルン・ビクトリーに決まった。1年契約で推定年俸290万豪ドル(約3億2400万円)は過去のビッグネームにもなかった高年俸。本田とチームの思惑とは…。(聞き手・久保武司)

 −−本田の移籍先が豪州に決まった

 清水「メルボルンだよな。日本人の観光客が増える」

 −−なるほど

 「観客増を含めビジネス面でクラブ側がそろばんを弾いた。でなきゃ、32歳の日本人選手に3億円? 出さないよ」

 −−本田は東京五輪のオーバーエージ(OA)枠にも立候補を表明した

 「あくまで選ぶのはポイチ(森保監督)だぜ。普通に考えたら、34歳になる本田が東京五輪のピッチで躍動していたら、『日本サッカーの若手は何やってんの?』と思われるでしょう」

 −−本田の個性の強さに若手が萎縮してしまいそう

 「その通り。東京五輪世代が本田を前に主張できるかって」

 −−豪州の「Aリーグ」のレベルは

 「基本的に体力重視。足でやるオージーボール(オーストラリアンラクビー)みたいなものさ。でも、今季からJ1横浜の指揮をとっているポステコグルー監督(52)=前豪州代表監督=が2012−13年にメルボルンの監督で、パスも重用しはじめた。本田が“俺様にパスを集めろ”的なサッカーをやる土壌はできつつある。とはいえ、日本のJ1より明らかに下。もしそこで結果が出なかったら…東京五輪出場なんて悠長なことは言ってられないぞ」 (サッカー解説者・清水秀彦)

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