左脇腹を痛め7月17日に出場選手登録を抹消されて以降、リハビリに専念している巨人の主将、坂本勇人内野手に会ってきました。

普段めったに痛いのかゆいのを口にせず、淡々と試合に出続ける勇人が登録抹消をされた時点で、ただ事ではないと思っていましたが、案の定重傷だったもよう。

本人は「2週間後には試合に出たい」と語っていましたが、故障がクセになりやすい箇所だけに無理は禁物。
「また痛めてしまうんじゃないかという怖さはあります」と認めるだけに、こういった故障で抹消された選手が少ない人で1−2試合、
多い人で4−5試合2軍戦で試運転してから1軍に昇格することを考えれば、今月中に戻れれば御の字というのが妥当な線かもしれません。

登録抹消後も、漫然と休んでいたわけではありません。
代わりにショートを守った吉川尚(今月1日の横浜DeNA戦で左手を骨折し抹消)や吉川大にアドバイスを送っていたそうです。

「試合に出ないことによって学べることもあると知りました」といいます。
巨人戦は欠かさず観戦し、他球団の投手について発見もあったようで、復帰後は相手にとってなおさら不気味な存在になりそうです。

勇人のことは新人のときからよく知っていますが、ケガさえムダにはしないあたり、大人になったものだと実感します。

個人成績も、打率・328はリーグ2位(7日現在)。これまで試合に出続けてきた“貯金”で規定打席数はクリアできるでしょうから、
トップの中日・平田、広島・鈴木、丸、DeNA・宮崎と激烈な争いになるはずですが、2年ぶりの首位打者の可能性は十分あると思います。

首位広島には引き離されている巨人ですが、クライマックスシリーズ(CS)もあることですし、主将の復帰までなんとか踏ん張り、その後一気に上昇カーブを描いてほしいものです。

■小田幸平(おだ・こうへい) 1977年3月15日、兵庫県生まれ。市川高から三菱重工神戸をへて、97年ドラフト4位で巨人入り。
2005年中日へ移籍。14年引退。プロ17年間ではレギュラーにはなれなかったが、
“第2捕手”として評価が高く、お立ち台での決めゼリフ「やりましたーっ!」で人気を博した。愛称はODA

https://www.zakzak.co.jp/spo/news/180809/spo1808090007-n1.html
2018.8.9

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http://npb.jp/bis/players/51955114.html
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