0003砂漠のマスカレード ★
2018/08/08(水) 19:39:16.65ID:CAP_USER9「自分のボールを信じている感じ」
鹿実の選手たちが感嘆していたのはボールだけではない。吉田のマウンド上での態度だ。3番・中島翔は振り返る。
「風格がありました。何度も甲子園に出ている投手みたいでしたね。
余裕があって、どっしりしていた。自分のボールを信じている感じがありました」
また前出の岩下も、こう完全に敗北を認めた。
「身長はそんなに大きくないんですけど、オーラがあって、そのオーラに負けました」
近年は、たとえ150キロを超えるストレートを投げる投手が現れても、
実際に対戦した打者に聞くと「それほどではなかった」と、拍子抜けするようなコメントを聞くことの方が圧倒的に多かった。
速いと言われる投手と対戦し、こんなに素直に驚く選手を久々に見た。
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(「野ボール横丁」中村計 = 文)