あだち充はハンコ絵と言われるが、実は固める→崩すを何回も繰り返している。

ナインあたりまでは少女漫画家時代の線の固さが抜けていないのが、みゆきの連載で崩して柔らかさが出てきた。
その後タッチが話が進むにつれて迷い線が無くなりハッキリとした描き方になり、ラフでは描き方が硬くなったのが、虹色とうがらしで全部崩した。
その後H2から人物にしなやかさが出てきて、KATSU!で完成形を見たが、クロスゲーム以降はそれを抑えて絵の安定がメインになった。
個人的には最近の絵は綺麗だがエロさが抜けて好きじゃない。KATSU!の頃の描き方が一番いい。話の投げっぷりはアレだが、KATSU!はいい漫画だったと思う。