フットボールアワーの後藤輝基(44)とフリーアナの羽鳥慎一(47)がメイン司会を務める「得する人損する人」(木曜午後7時、日本テレビ系)が、9月27日の放送をもって打ち切りになることが明らかになった。2013年10月から放送されてきたゴールデンタイムの番組が消える背景には、ある大物タレントとの確執があったという。

 7月も月間視聴率で3冠王となり、13年12月からの連続3冠記録を56か月に伸ばした日本テレビが、ついにゴールデン&プライム帯の番組に大ナタを振るう。

「『得する人損する人(通称・得損)』は、以前から打ち切り候補だった。視聴率で2桁を取ることはまず珍しく、最近はシングルのオンパレード。ネタもマンネリ化し、視聴者からも飽きられていた。これまでなんとかやってこられたのは『世界の果てまでイッテQ!』や『行列のできる法律相談所』など多くの人気番組が高視聴率を叩き出しているおかげで『得損』の低視聴率が目立たなかったからです」(放送作家)

 今回、打ち切りが決定した理由は視聴率だけではないようだ。なんと“テレビ界の視聴率男”とあがめられるまでになった坂上忍(51)の機嫌を損ねてしまったことで、番組の命運も尽きてしまったという。

「坂上は今年3月29日の放送をもって番組を卒業している。表向きは他局の仕事が忙しくなったという理由ですが、事実は違う。番組サイドと演出の方向性を巡って大モメしたというんです。加えて、いまだにゲスト扱いという待遇に不満があったようです」(事情通)

 この一件以来、坂上は日テレと距離を置き始めたともいわれている。

「(同時間帯の)『ヒルナンデス!』を打ち切り間際にまで追い込んだ『バイキング』(フジテレビ系)での坂上の手腕に驚くと同時に、真剣にビビり始めている日テレ幹部は激怒したともいわれています。『なぜ、坂上をもっと大事に扱わなかったのか』と…。事実、坂上が出なくなって番組視聴率は下がってしまったから、弁解の余地がない」(芸能プロ関係者)

 現在、坂上が出演する日テレの番組はレギュラーの「有吉ゼミ」と不定期の「天才!志村どうぶつ園」の2本。ところが、秋以降、この2本もフェードアウトする方向だという。

「坂上が不満なのはやはり待遇です。GP帯でメイン司会の番組が日テレでは0本。フジはSP番組として放送された『坂上忍のどうぶつ珍プレー好プレー大賞』をレギュラー化、TBSも、何回かスペシャル番組として放送した『1番だけが知っている』のレギュラー化を進めている。この2局と比べても日テレの自分への扱いが全く違う。VIP扱いしない日テレに愛想が尽きたそうです」(制作会社幹部)

 とはいっても、坂上は日テレの「24時間テレビ41 愛は地球を救う」(8月25、26日)のスペシャルサポーターの一人に起用されている。

「そこは“大人の事情”が複雑に絡んでいる。日テレ上層部は何とかして坂上との関係を改善したい。一方の坂上もとんがってはいるが、そこは魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈(ばっこ)するテレビ界を生きて来た老かいな男。このまま日テレとケンカ別れすることにビビり始めている。双方の妥協策が『24時間テレビ』だったんです」(事情通)

「得損」の後番組としては、内村光良司会の番組がスタートすると一部で報道されている。日テレで、内村は「イッテQ!」をお化け番組に仕立てた恩人だ。今回はその人気に頼っての起用だろうが、いまノリにノっている坂上との関係改善のためにも、いずれ坂上MCの番組が立ち上がるかもしれない。
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