桃田賢斗ヒヤリ「負け試合を拾った」 V候補が3回戦で思わぬ大苦戦
8/2(木) 18:59配信 THE ANSWER
https://the-ans.jp/news/32018/
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180802-00032018-theanswer-spo

3回戦で思わぬ大苦戦を強いられた桃田賢斗【写真:大会公式サイト】
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■デンマーク選手に冷や汗の8強「明日からはもっと死に物狂いで」

冷や汗が流れた。バドミントンの世界選手権は2日に第4日を行い、桃田賢斗(NTT東日本)は男子シングルス3回戦でデンマークの選手を下して、ベスト8入りを決めた。
勝つには勝ったが、危うい試合だった。桃田は「自分も少し負けを覚悟した。今日は、1回、負けゲームを拾ったという気持ちで、明日からはもっと死に物狂いで頑張りたい」と苦戦を認めつつ、次戦での修正に気持ちを切り替えていた。
翌3日の準々決勝を勝てば、メダルの獲得が決まる。


第1ゲーム、いきなり0-6と相手に大量リードを許した。そのまま点差を詰めることができずに13-21で落とした。
これまでの試合でも第1ゲームを取られることはあり、そのこと自体に焦りはなかったというが、第2ゲームもなかなかエンジンがかからなかった。ラリーは守備的で相手のミスを待つような展開が多く、自ら攻撃して点を取るようになったのは、第2ゲームの後半からだった。

桃田は「シャトルをコントロールしようと思ってラリーをし過ぎた結果、後手後手になってしまった。
途中から、後ろの球に対する自分の入りが少しずつ早くなってきて、対応できるようになって、相手は攻撃するチャンスが少なくなって、自分が勝てたのかなと思いました」と振り返った。

■「我慢してスタミナ的要素で勝てたのは自信になる」と安堵の表情も

一昨日、昨日と余裕を持った試合運びを見せていたが、この日は体が重く、精神面でもレベルの上がる相手に対する気持ちが作れていなかったとも話した。
それでも、第2ゲームまでは、見ている方がヒヤリとする展開だったが、ファイナルゲームは体力を失った相手より優位に立ち、3-3から一気に引き離して21-8で圧勝。
「長いラリーでも気持ちを負けずに足を出して、シャトルを拾えたのが勝因。ああいうパターンは、自分がバテてやられてしまうケースが多かったけど、我慢してスタミナ的要素で勝てたのは自信になる」と安堵の表情を見せた。

同じブロックのシード選手2人が大会直前に欠場したため、準決勝までは格上と当たる可能性がない。
優勝候補に推されており、絶好のチャンスを迎えた。しかし、途中で足をすくわれては元も子もない。世界選手権のベスト8以上では、しっかりと力を示さなければ星を奪われる。
桃田は「次戦は、出だしからテンポの良いラリーをしたい」と話し、会場を後にした。