山根が東西、学閥を糾合した方法

煩雑な事務的手続きは全て山根が仕切っていた。
宴席などでは上層部の席の酒肴はそれぞれ違い
各々の好物や好きな銘柄の酒が並べられ
この微に入り細に入る配慮で確実に上層部の信頼を勝ち得ていく

本業は外車の輸入代行などの貿易業で
90年代頃まではボクシング連盟への持ち出しも多く、懐具合が悪いボクシング連盟の財務を一手に仕切っていた

そのため、山根がいないと連盟は会場ひとつすら満足に押さえられず
また、大会の運営もまずい、このことで
とにかくなんでかんでも山根山根になっていく
それが後々権力の源泉となっていった