徳島県中学校総合体育大会が8日開幕し、熱戦が展開されている。日本中学校体育連盟の調査を基に県内の部活動を巡る状況を分析したところ、競技別生徒(部員)数は10年前に比べて野球やソフトボール、バレーボールで減少が目立つ一方、陸上やバドミントンなどが増加していた。全国的にも野球やソフトボールの落ち込みが激しく、人気の低下がうかがえる。少子化で部員数の確保が難しくなっているため、個人で参加できる競技が増えている傾向もみられた。

 日本中体連は毎年度、競技別に加盟している学校数と生徒数を都道府県ごとに公表している。このうち、徳島県分について最新のデータである2017年度と10年前の07年度を比較した。

 それによると、少子化で中学生全体が減っているため、多くの競技で加盟校数、生徒数とも減っていた。男子の加盟校数は、剣道が10校、野球が9校、バスケットボールと卓球がそれぞれ7校減少。生徒数は、ソフトボールが265人から83人の68・7%減になっていたのをはじめ、柔道45・7%減、野球43・0%減、バレーボール40・9%減が目を引く。

 一方、陸上、水泳、ハンドボール、バドミントンなどは加盟校数、生徒数とも増えていた。陸上は加盟校数で16校、生徒数で70・0%の増加。バドミントンは7校増え、生徒数は微増だった。

 加盟校数の競技別トップは07年度、17年度とも野球だったが、75校から66校に減少した。生徒数では、07年度は野球が断トツで1位だったのに対し、17年度はサッカーがトップとなり、野球は卓球にも抜かれ、3位だった。

 県中体連軟式野球部の担当教員は理由について「全国的な傾向で、道具代にお金がかかることや、保護者の負担が大きいと思われていることが影響しているといわれている」と話した。

 女子では、バレーが加盟校数で17校、生徒数で30・0%減少していた。ソフトボールは6校減り、生徒数では59・5%減だった。

 ともに増えていたのは、陸上、水泳、バドミントンなど。陸上は加盟校数で14校、生徒数で17・7%の増加。バドミントンは生徒数で11・0%増だった。

 競技別の加盟校数1位は07年度がバレーの76校で、17年度が卓球の61校。生徒数は07年度、17年度とも1位がソフトテニス、2位がバレーだったものの、差は98人から209人に拡大している。

 男女で増加している状況について、県中体連バドミントン部の担当教員は「1人でもできる上、小学生から経験している人が多い野球やバレーと違って初心者でも始めやすい面があるのだろう。リオ五輪で金メダルを獲得した松友美佐紀選手(藍住町出身)の活躍などスポーツとしての魅力も高まっている」と指摘している。

 1校によるチーム編成が難しいため、複数校による合同チームも増加している。07年度はサッカー1、バレー3、ソフトボール1の計5チームだったが、17年度はバスケット4、サッカー4、軟式野球8、バレー5、ソフトボール3の計24チームだった。

野球抜きサッカー首位 全国男子部員数

 全国でも野球とソフトボールの減少が際立っている。野球は07年度の男子の加盟校数、生徒数でともにトップだったが、17年度は生徒数でサッカーに抜かれ、2位だった。

 男子の競技別では、野球が07年度は加盟校数9050校、生徒数30万5300人。17年度は8475校、17万4343人となり、生徒数の減少幅は42・9%に上った。

 サッカーの加盟校数は07年度7062校、17年度6897校。07年度は野球、バスケットボール、卓球に次ぐ4位だったが、17年度は卓球を抜いて3位になった。生徒数は07年度では野球より8万人以上少ない2位だったが、17年度は野球を4万人近く上回る21万2239人だった。

 陸上、水泳、ハンドボール、バドミントンは加盟校数、生徒数とも増加していた。生徒数では、バドミントンが40・0%増、水泳が22・1%増と大きく伸びていた。

 女子では、加盟校数は07年度、17年度ともバレー、バスケット、ソフトテニスの順。生徒数は07年度、17年度ともソフトテニスが1位で、バレー、バスケットと続いた。

 生徒数の減少幅はソフトテニス12・2%、バレー17・6%、バスケット13・3%だったのに対し、ソフトボールは32・9%だった。

 加盟校数、生徒数とも増加していたのは陸上、ハンドボール、バドミントン。生徒数では陸上が13・8%、卓球が13・7%増えていた。

http://www.topics.or.jp/articles/-/75283

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