米メディアによると、原告はオハイオ州立大学（Ohio State University）の飛び込み部に所属していた女性2人。当時の監督ウィル・ボホニー（Will Bohonyi）被告から性行為を強要されるなどの被害に遭ったと訴えている。
原告2人は、米国飛び込み連盟は疑惑の発覚を受けて被告がオハイオ州立大から解雇された後、被告を6か月間の謹慎処分にしただけだったと主張。連盟は当初、ボホニー被告を調査することも拒否していたが、2人目の選手が同様の告発をしたことで方針転換したという。
原告の一人は、当時16歳だった2014年7月、ボホニー被告から性的に虐待され、同じ月に性行為を強要されたとしている。
訴状では、ボホニー被告は若い女性の無防備さと米国代表として五輪に出場したいという夢につけ込み、「原告を精神的に追い詰め、飛び込み競技を続ける見返りに性的に奉仕しなければならないと思い込ませた」としている。
原告のチームメートの一人がテネシー州で開かれたミーティングでボホニー被告による性的虐待について報告したところ、オハイオ州立大の職員は原告の一人を自宅に帰らせていたという。ボホニー被告は性的不品行に関する行動規範に違反したとして、2015年2月から連盟の違反者リストに載せられている。
連盟の広報担当者は16日、所属選手に安全な環境を提供すること」に取り組んでおり、今回の件を「とても深刻に受け止めている」とのコメントを発表。ただ、現時点ではそれ以上のことは言えないとしている。
米国のスポーツ界では、米国体操連盟（USA Gymnastics）でも元チームドクターのラリー・ナサール（Larry Nassar）被告が20年以上にわたって治療と称して250人以上の女性と少女を性的に虐待していたことが発覚。今年1月、禁錮40〜175年の判決を言い渡されている。(c)AFP
2018年7月17日 11:32
発信地：ロサンゼルス/米国 [ 米国 北米 ]
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