フランソワーズ・サガンは、プルーストの縮小版だわね
サガンという名自体、失われた時の登場人物から
プルーストが、油断してかかると歯が欠ける堅焼きせんべえとするならば、サガンは離乳食
映画でも、三島をして歯ごたえがあると言わしめたヴィスコンティもあれば、
やわらかいものもあるわね
しかし、離乳食は離乳食としての価値があるわけ

サガンは自ら、「私は真面目な作家ではない」と言ってる
しかし、”悲しみよこんにちは”が、偉大な芸術ではないとしても、やはり愛すべき作品であるのは間違いない

この作品もね、千年の大文学でないとしても、やはり文学の端くれであることは否定できん