美しい顔、駆け込みで間に合って読めた。
「美しい顔」っていうのはマスコミが求める理想的な被災者を演じる仮面ってこと。
でも、それが一種の逃げであることを知り合いの女性に見抜かれる。その女性はつらくても現実を受け止めるように言い、主人公と弟は叔母の家に引き取られて未来に向けて歩みはじめるって話。
悪くはなかったけどね。
でも、この小説はノンフィクションから一歩も出られてないんだよね。
被災地の現実を知るならノンフィクションを読んだほうがいいに決まってるし、それをあえて小説にするなら訴えたい内容をもっと明確にするべきだと思うんだけど。