エイバルからベティスに移籍した日本代表MF乾貴士が12日、都内のスペイン大使館で入団会見を行った。背番号は14に決定。2ゴールを決めたロシアW杯でも背負った番号になった。

 選手の母国で入団会見を行うのは、リーガ・エスパニョーラ史上、乾が初だという。ベティスのイメージについて「昨季のベティスのサッカーはすごく魅力的だったので、自分もその中でやってみたいなという思いはあった。そういうときにオファーをもらえたので、挑戦してみたい思いはあった」と語った。

「自分自身、今年で30歳になったし、おそらくこれが最後の移籍になるんじゃないかなと思った。ベティスのサッカーは自分がやりたかったサッカーだったので、オファーをもらったとき、迷ったけど、挑戦してみたい気持ちが込み上げてきたので決めた」

 乾は15-16シーズンからエイバルでプレー。3シーズンで公式戦92試合に出場し、11ゴール7アシストを記録した。昨季6位のベティスは新シーズンでヨーロッパリーグ(EL)にも出場する。

 会見に同席したジェネラル・ダイレクターのラモン・アラルコン氏は乾を獲得した理由について「プレーの勤勉さ、そして謙虚さ。もう一つはチームプレー、コレクティブなプレーができる」と説明。そのうえで「チームの中でこの3つが重要な要素になる。すべてにおいてレベルが高いのは証明してくれているので、ベティスでも活躍してくれると思う」と太鼓判を押した。

 ラモン氏の言葉を受け、乾は「うれしいですし、あとはプレーで証明するしかないかなと思う」と力説。すでに新シーズンに向けて始動しているチームには今月26日に合流予定。「楽しみでしかないので、楽しんでサッカーをやりながら、その中でヨーロッパリーグもそうだし、リーグでも少しでも上に行けるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

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