21回目を数えるW杯の決勝戦はフランス代表対クロアチア代表に決まった。20年ぶり2度目の戴冠を狙うフランスに対し、クロアチアが勝てば初優勝。だが、W杯史上最大級の疲労がタレント軍団を襲うことになりそうだ。

 クロアチアの決勝トーナメントは死闘の連続だった。1回戦のデンマーク戦は勝ち越しの懸かるPKをMFルカ・モドリッチが止められたが、PK戦でGKダニエル・スバシッチが3本を止め、辛くも準々決勝進出を決めた。

 準々決勝の相手は開催国のロシア。延長前半にリードを奪ったものの、終了間際にセットプレーから追い付かれ、両チームともに2試合連続PK戦という展開を迎えた。ここでもスバシッチの活躍で勝利。1982年のアルゼンチン以来2例目となる1大会でのPK戦複数勝利を果たした。

 そして迎えた準決勝、初めて先制点を奪われる苦しい展開となったが、後半にFWイバン・ペリシッチのゴールで同点に追いつき、延長戦で勝ち越し。3試合連続の延長戦は1990年のイングランドに続いて2例目だが、PK戦を経験したのは唯一。また当時のイングランドは準決勝で敗北。すなわち“史上最大”の消耗を経ての決勝進出を成し遂げた。

 フランスとの決勝戦は15日に開催。これまでグループリーグ最終節から中4日、中5日、中3日と来ているなか、再び中3日での対戦となる。中4日で臨むフランスに対し、過去3試合で1試合分(延長30分間×3)多く戦っているともいえるクロアチア。まずはコンディションを最優先に整えたいところだ。

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