サッカーのスペインリーグの名門、レアル・マドリードのカデーテB(U-15)に所属する14歳・中井卓大は22年ワールドカップ(W杯)カタール大会の星の一人として期待を集めているが、半年間で身長が5センチの急成長を遂げ、175センチに到達していることが明らかになった。

「ピピ(中井の愛称)は身長175センチに伸びていました。かなり順調に成長しています。毎日体幹トレーニングに真面目に取り組んでいるので、去シーズン、チームで一度も怪我がなかったと言っていました。中学3年生ですが、プロ意識も相変わらず高い。本当に感心しました」

 こう語ったのはプロトレーナーの木場克己氏だった。体幹・体軸・バランスを強化する「Koba式体幹・バランストレーニング」の開発者で、競泳のリオデジャネイロ五輪代表・池江璃花子(ルネサンス亀戸)、サッカーの日本代表DF長友佑都(インテル)らトップアスリートの専属トレーナーを務め、JP日本郵政女子陸上部をアドバイザーとして指導。16年に創部3年目にしてクイーンズ駅伝優勝に導いたスペシャリストだ。

 今年1月に一時帰国した際には半年間で身長が3センチアップ。ちょうど170センチに到達していたが、その半年後には、もう175センチを記録。スペイン地元紙に「クリスティアーノ・ロナウドよりも重要」と報じられるほど、サッカー大国のメガクラブで期待を集めている14歳の至宝は、今まさに成長期の真っ只中だ。

年末には「乾超え」が話題に、木場氏「スペインの大きな選手に当たり負けしない」

「まだ線は細いですが、スペインで体の大きな選手にも当たり負けしないほど、体の軸はできています。お尻の筋肉、脇腹の筋肉もしっかりとしてきました」

 9日、都内で90分間トレーニング指導を行った木場氏はこう声を弾ませていた。FC東京のU-20日本代表FW久保建英も師事するスペシャリストは、成長期のアスリートのサポートにおいても絶大な実績を誇る。一方、レアルのブラジル代表DFマルセロを驚愕させた天才ドリブラーは9歳から木場氏のトレーニングを継続。マドリード市内の中学校に通いながら、週4日のレアル下部組織で技術を強化し、ドリブル技術とパスのセンスに磨きをかけている。

 W杯ロシア大会で本田圭佑、香川真司らを擁する日本代表は16強で散ったが、10月に15歳となる中井は次大会以降を担う期待の星。昨年末に乾貴士がSNSで公開した2ショットでは、170センチの乾よりもすでに大きいと話題になっていた。毎朝体幹トレーニングを欠かさないストイックな中学3年生は、サッカーの本場で着実に進化を遂げているようだ。

7/10(火) 12:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180710-00029224-theanswer-socc

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