ギネスにまで載った人気司会者も、もう73歳。テレビに出る機会はめっきり減った。日テレ系「秘密のケンミンSHOW」が地上波唯一のレギュラー番組である。その収録現場に、息子が孫を連れて見学に訪れた。おじいちゃんの応援、といった微笑ましい話かというと、さにあらず……。

 東京都内のスタジオで番組収録が行われたのは、6月19日の火曜日。そのスタジオの模様を、日テレ関係者がこう振り返る。

「とにかく驚きました。現場に、みのもんたさんの次男が来たんです」

 次男といえば、5年前に起きたあの騒動。

「うちの社員だったとき、窃盗未遂容疑で警察に捕まったじゃないですか。それで退社したわけです。『ケンミンSHOW』は読売テレビ制作といっても、現場には日テレ関係者だっている。なのに、奥さんと子どもさんを連れて何事もなかったように来たんですから。スタジオ内ではスタッフらが、“系列局の現場だとしても、ふつう来ないでしょ”などと囁きあっていましたね」

 収録は、14時から2時間、休憩をはさんで17時から2時間の「2本撮り」。

「彼らは12時半過ぎからスタジオにいて、1本目の収録まで観て帰ったと思います。休憩のとき、番組MCの久本雅美さんにみのさんが一家を紹介してましてね。久本さんはお子さん、つまりみのさんのお孫さんを“かわいいねえ”などと言って目を細めていました」

 それは“もんたおじいちゃん”も同じで、

「はっきり言って、みのさんは収録中に眠そうなことが多いのに、お孫さんがいた1本目はしゃきっとしていたのです。いなくなった2本目は、久本さんから“ちゃんと喋ってください”と茶化されていましたよ」

■収録はふだん通り

 日テレ関係者が続ける。

「みのさん次男の登場と、みのさんのハッスル。現場ではみんな驚いたわけです。収録が火曜日だったこともあって、うちの番組の『火曜サプライズ』か、なんて声もあがりました」

 こんな現場の声を、ご当人はどう聞くか。

「1本目、テーマはなんだったかな? 神戸の洋菓子だったような気がするな。この1本目の収録を息子が観たいっていうものだから、呼びましたよ。次男。いま彼は、『ニッコク』で営業を頑張っていますよ」

「ニッコク」とは、みのもんたこと御法川法男が代表の、水道メーター製造販売会社。次男は騒動後に入社していたという。

「スタジオ見学に来たのは、次男夫婦と孫2人。僕には6歳と4歳、2歳と、3人の孫がいるんだけど、一番上の6歳は来られなくて、残りの2人が来た。孫は、本当にかわいいですよ。でも、孫にカッコいいところを見せようとして力が入ったなんてことはありません。収録はふだん通りでした」

 とおっしゃる。ならば、平日に家族連れで収録の見学に来ることは?

「それは新潮さんの見方でしょ。次男に見学させるにあたって心構えが必要だったなんてこともありませんし。事件は錯誤によるもの。被害者とのあいだで和解が成立したし、立件もされませんでした。それが、いまごろなんですか」

 事件は問題ナシと言い募る。この主張もまた、ちょっとしたサプライズ!?

ワイド特集「梅雨の晴れ間」より


週刊新潮 2018年7月5日号掲載
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/07100558/?all=1