今月いっぱいで退任する日本代表の西野朗監督(63)に、中国クラブからオファーが届く可能性が9日、浮上した。

元々中国でも知名度のある西野監督だが、W杯で日本代表を16強に導いたことでさらに評価が上昇。関係者は「注目している(中国の)クラブが複数ある。動向を注視している」と証言した。

 評価が高まった理由の一つが、就任から短期間でチームをまとめた点。ハリルホジッチ前監督の解任を受け、就任したのがW杯開幕の約2カ月前。大会前のテストマッチで結果が出ずに不安視された中で、本大会では2大会ぶり3度目の1次リーグ突破を果たした。国内3冠やACL制覇など、数々のタイトルをもたらしたG大阪の監督を2011年に退任した際には、山東魯能からオファーが届いたこともある。今回のW杯で監督としての株がさらに高まったことで、再び正式オファーが舞い込む可能性があるという。

 かつて元日本代表監督の岡田武史氏(今治FCオーナー)が、10年W杯南アフリカ大会で日本を16強に導き評価を上げ、12年に杭州緑城(現在2部)の監督に就任した。西野監督に正式オファーが舞い込み就任となれば、まさに“岡田パターンの再現”。西野監督の現場への思いの強さは関係者の間で知られており、既に複数のJクラブが招へいを検討している。下馬評を覆し、日本中を感動の渦に巻き込んだ指揮官の人気は高まっており、今後の動向に注目が集まる。

スポニチ 2018年07月10日 05:30
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