2018.07.06
http://biz-journal.jp/i/amp/2018/07/post_23978.html
http://biz-journal.jp/images/post_23978_07.JPG
田口淳之介

 これまでジャニーズ事務所を辞めたタレントは、一部の例外を除いて、地上波のテレビ番組などに出演するなどの活躍は難しくなり、芸能界を干された状態に追いやられるケースもあるといわれてきた。

 しかし、時代は変わりつつある。元SMAPメンバーで昨年9月に退所した稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾は、元マネージャーで元ジャニーズ事務所役員の飯島三智氏が設立したCULENに所属し、ジャニーズではタブーだったSNSも活用し、意欲的な活動を継続している。2012年に事務所に結婚を事後報告するというタブーを犯し、14年に退所した元KAT−TUNの赤西仁も、その後を危惧する声も多かったが、個人のレーベルでユニバーサルミュージックジャパンと業務提携し、アジアを中心に人気は健在。自身が注力したかったアーティスト活動に邁進している。

 こうした状況に後押しされたのか、今年4月、関ジャニ∞の渋谷すばるが年内いっぱいで退所することが発表され、会見でジャニーズ内での憧れの先輩について聞かれると「いたら辞めてないと思います」と言い放ったことも話題になった。テレビ局関係者は語る。

「確かに、みなさんそれぞれのやり方でうまく活動していますが、結局のところは、ジャニーズと敵対関係にならないように活動しています。昔と違い、今はメディアの多様化が顕著ですから、その分、活動する場が広がったというだけです。老若男女の知名度を獲得するには、やはり地上波への露出が決め手。実際、元SMAPの3人にしても、地上波のレギュラーが残っているのは稲垣の『ゴロウ・デラックス』(TBS系)だけです」

 そんななかで、ジャニーズ事務所退所後も周囲の援護を受けて、うまく地上波でも活動しているのが元KAT−TUNの田口淳之介だ。赤西の退所の2年後に退所。当初は長年交際していた女優の小嶺麗奈との結婚が噂され、個人事務所を立ち上げインディーズでソロデビューしたが、今は赤西と同じくユニバーサルミュージックジャパンと契約。もちろん、ジャニーズ時代からの固定ファンはいるが、これまでリリースしたシングル2枚、アルバム1枚は大成功というほどの売上ではなかった。