2018年07月04日
この世界の片隅に:ドラマオリジナル「現代篇」に榮倉奈々 恋人役に古舘佑太郎

 こうの史代さんの名作マンガが原作の連続ドラマ「この世界の片隅に」(TBS系)に、女優の榮倉奈々さんが出演することが4日、明らかになった。ドラマオリジナルとなる「現代篇」に登場する女性・近江佳代を演じる。また、佳代の恋人・江口浩輔役を、NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」の柏木ヤスハル役で注目を集めた古舘佑太郎さんが務めることも発表された。

 「この世界の片隅に」は、「漫画アクション」(双葉社)で連載され、2009年に「文化庁メディア芸術祭」のマンガ部門優秀賞を受賞したマンガ。戦時中、広島・呉に嫁いだ18歳のすずの生活が、戦争の激化によって崩れていく様子が描かれた。劇場版アニメが16年に公開され、ロングヒットを記録。女優ののんさんがすずの声優を担当したことも話題となった。

 ドラマはヒロインのすずを松本穂香さん、すずの夫・周作を松坂桃李さんが演じ、脚本を「ひよっこ」などで知られる岡田惠和さん、演出を連続ドラマ「カルテット」「逃げるは恥だが役に立つ」(ともに同局系)の土井裕泰さんが担当。作曲家の久石譲さんが、民放連ドラでは約24年ぶりに音楽を手がける。

 今回は2018年の現代で悩み、喜び、生きる人々もドラマオリジナルで描いていくといい、榮倉さん扮(ふん)する佳代は18年夏、ある理由から東京から呉市にやってきて、「北條」と表札のある古民家を訪れる……という、73年前の広島との橋渡しをする重要な役どころとなる。

 佐野亜裕美プロデューサーは「この作品の素晴らしさは『戦時中の広島』という、私たちにとっては遠く感じる時間と場所を舞台にしていながら、自分たちと地続きのところにある物語だと感じられるところにあると思いました。その素晴らしさを表現するため、原作者のこうの先生にもアイデアをいただきながら、ドラマならではの『現代篇』をオリジナルで作りました。今を生きる私たちと、すずさんたちとをつなぐすてきな橋になるよう、精いっぱい制作していきますので、こちらも楽しみにしていただけると幸いです」と語っている。

 「日曜劇場『この世界の片隅に』 」は15日スタート。毎週日曜午後9時〜同54分放送。初回25分拡大。


>>2以降につづく)


連続ドラマ「この世界の片隅に」に出演が決まった榮倉奈々さん(左)と古舘佑太郎さん (C)TBS
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