「怪談は、枯れた語り口が話を引き立たせる。古希を迎え、やっと身についてきた」と話すのは怪談話で全国を巡るイベント「怪談ナイト」を催すタレント・稲川淳二(70)。9月2日に開く岡山市民文化ホール(同市中区小橋町)での公演を前に、見どころや怪談の魅力を語った。

 ツアーは26年目。毎年大がかりなセットを組むことで知られ、今年は荘厳な雰囲気の洋館が舞台という。「美しいものは恐ろしさも備えているもの。女性と一緒です」。ユーモアを交えた語り口にも独特の迫力を感じさせる。突然池が現れたり、舞台上をホタルが舞ったりと凝った演出も取り入れており、「今年は最高傑作になると思う。楽しみにしてほしい」とアピールする。

 新作の怪談を10話ほど用意し、その中から6話程度を披露。創作の基になるのは全国の心霊スポットなどを巡って集めた話の“破片”。「1万枚を超えるかも」という膨大なメモをつなぎ合わせたり、想像で膨らませたりして再構成し物語に仕立てる。「年中破片を集めて、話を練り、語りの“間”をつかんでいく。怖いだけでなく、笑えたり、どこか懐かしかったり、愛情を感じられたりと多彩な怪談の魅力を伝えたい」とする。

 取材の合間にも岡山県内で出会った不思議な能力を持った人物のエピソードを披露してくれるなど、サービス精神たっぷり。今年も最上級の恐怖のおもてなしが、観客の悲鳴を呼びそうだ。

以下ソース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180703-00010005-sanyo-l33