2018年7月3日 7時11分

 サッカーW杯ロシア大会の決勝トーナメント、日本―ベルギー戦は2―3で日本代表が敗れ、悲願の8強入りを逃した。大阪・道頓堀で試合の行方を見守っていたサポーターは、早朝からやけくそのダイブを繰り広げた。

 道頓堀川に近い大阪・中央区のスポーツバー「ダイジェスト」では、深夜にもかかわらず延べ約500人が大画面で試合を観戦した。後半に2点をリードすると、勝利を確信したかのような大歓声。だがその後、立て続けに失点し、アディショナルタイムに勝ち越されると落胆の声が広がった。だが、試合終了と同時に「ニッポン」コールが起こり、健闘をたたえた。

 会社員の板垣政勝さん(55)は「流れは日本に来ていただけに残念。でもいいゲームでした」と振り返った。「悔しいけど力を出し切ったと思う。ベルギー対ブラジルを楽しみにしたい。これから仕事です」と、北林大輝さん(29)は話した。

 道頓堀では、試合終了直後から人が集まり始めた。6月29日深夜に行われたポーランド戦同様、大阪府警南署の私服警察官らが戎橋のグリコのネオンサインに近い西側の欄干に10人ほど並んでガードしたため、東側から次々にダイブ。「ニッポン」コールを叫びながら、何度も飛び込む男性もいる一方、若い女性が上着とストッキングを脱いで飛び込もうとした際には警察官が説得して阻止。やけくそダイブは40分間ほど、外国人も含め約30人が早朝の道頓堀に飛び込んだ。

 一方で、サムライブルーのユニホームを着た会社員の嶋津啓介さん(25)は、パブリックビューイングで観戦後にゴミ袋を持参して先輩とともに戎橋を清掃した。日本代表サポーターが毎試合終了後にスタジアムを清掃する姿が海外メディアにも取り上げられているが、「海外のスタジアムは掃除するのに、自分の住んでいる国を掃除しないのはおかしいでしょ。いつも通っているところですし」と、付近にあるディスカウント店「ドン・キホーテ」のスタッフらに混じってゴミを拾って回っていた。

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