セネガルサッカー連盟 (FSF) はFIFAにフェアプレーポイントのルール見直しを求めた。

セネガルはワールドカップの対戦相手の日本よりイエローカードの数を多く出し、
この新ルールが原因で敗退した初めての国となったことから、この点を問題視している。

日本とセネガルは勝ち点、得点、得失点で引き分けとなっていたが、16強入りを果たしたのは西野朗監督率いる日本チームだった。

日本は6月28日のポーランド戦において1対0で敗退した。

この試合中、サムライブルーの選手たちが試合終盤におとなしくボール回しに終始し、
ポーランドも何とか取得した得点に満足して守りの姿勢に入ったことでヴォルゴグラード・アリーナにはサポーターによるブーイングの嵐が巻き起こった。

日本とセネガルは2対2で引き分けていたため、FIFAが導入した新しいタイブレーク解決法のフェアプレーポイント制が
初めてワールドカップで適用され、グループリーグ3試合で両チームがうけた警告数によって順位が決められた。

FSFの広報担当者Kara Thiouneは「将来的にFIFAはこういうやり方で試合を行うチームにペナルティを課すべきだ」とBBCに語っている。

「FIFAは新しいシステムを採用したが、このフェアプレーポイント制度で全ての問題が解決するだろうか?
試合終了後、何も日本とポーランドに起きていない」「このような姿勢を取る選手、監督、チームにペナルティを課す手段があるべきだ」。

新システムでは、イエローカード1枚はマイナス1点、イエローカード2枚の蓄積によるレッドカードはマイナス点、
一発退場となるレッドカードはマイナス4点としてカウントされる。

セネガルよりもイエローカードが2枚少ない日本はマイナス4点となりセネガルを2点上回った。
セネガルはサッカーの質とは関係のない理由で帰国の途に就くこととなり苦痛に感じている。

BBCは、FSFがこの状況についてFIFAに向け6月29日に2通の苦情の手紙を送ったと報じている。

手紙には「連盟としてはコロンビアがセネガルに対してゴールを決めたことを知り日本は文字通りプレーを拒否したと考えている。
日本にとって都合の良い試合拒否であり、サッカーの原理に反する」と書かれていた。さらに、次のような記述もあった。

「連盟は日本の監督がその事実を否定しなかったことにいっそうショックを受けている。
さらに同監督は試合後の記者会見で、得点を1対0に留めることで結果を操作しようと決心したことを認めている」

「セネガルのサッカー連盟は、この日本チームが示したフェアプレーポイント制度の欠点について遺憾に思う。
フェアプレーポイントの数が少ないチームがどんなペナルティも心配しないようになったときに意味と重要性が失われたカードで
順位をつけるということにおいてFIFAに課題をあたえるだろう」
https://toyokeizai.net/articles/-/227674?display=b