西野の採った、0−1で試合を終わらせる作戦が、決勝T進出の可能性にどの程度の影響を与えたのかを数学的に検証してみた。

まず、0−1で終わらせる今回の作戦の場合、日本戦が0−1のまま終わりカードをもらわない確率を西野の思惑通り100%と仮定する。
次に、普通に点を取りに行く作戦の場合の結果の確率を以下の通り仮定する。
1.1−1に追いつく確率→10%
2.0−1のまま終わる確率→70%
3.0−2以上で負ける確率→20%

これに対し、セネガルの結果の確率を以下の通り仮定
1.1−1に追いつく確率→20%
2.0−1のまま終わる確率→60%
3.0−2で負ける確率→20%

以上の仮定をもとに決勝T進出の確率を計算↓

・0−1をキープする作戦の場合の試合結果別確率
セネガルの結果 GP結果
引分け 0% 引分け 20% 0% 進出 進出 80%
引分け 0% 1点差負け 60% 0% 進出敗退 20%
引分け 0% 2点差負け 20% 0% 進出
1点差負け 100% 引分け 20% 20% 敗退
1点差負け 100% 1点差負け60% 60% 進出
1点差負け 100% 2点差負け 20% 20% 進出
2点差負け 0% 引分け 20% 0% 敗退
2点差負け 0%1点差負け 60% 0% 敗退
2点差負け 0% 2点差負け 20% 0% 進出

・普通に攻めた場合の試合結果別確率
セネガルの結果 GP結果
引分け 10% 引分け 20% 2% 進出 進出 70%
引分け 10% 1点差負け 60% 6% 進出 敗退 30%
引分け 10% 2点差負け 20% 2% 進出
1点差負け 70% 引分け 20% 14% 敗退
1点差負け 70% 1点差負け 60% 42% 進出
1点差負け 70% 2点差負け 20% 14% 進出
2点差負け 20% 引分け 20% 4% 敗退
2点差負け 20% 1点差負け 60% 12% 敗退
2点差負け 20% 2点差負け 20% 4% 進出


結果よしては、

・今回の作戦を取った場合 → 80%
・普通に戦っていた場合 → 70%

となった。

つまり、西野の採った作戦により確かにGPリーグ突破の確率を1割程度上げていたのだ!

しかし、たかだかその1割上げるために、日本サッカーへの好感度を100%地に落としたと考えれば、
本当に割の合う作戦だったのかどうかは、はなはだ疑問とも言えるだろう。