変装したイチローにバレンタイン氏が高評価「彼は完璧だった」

 米紙「シアトル・タイムズ」(電子版)は21日(日本時間22日)、米大リーグ、マリナーズのイチロー会長付特別補佐(44)が同日行われた敵地でのヤンキース戦で、付けひげにサングラスをかける変装でベンチ入りしたと報じた。
 見出しは「シークレットイチロー出現! 偽の口ひげとサングラスでマリナーズベンチに…」。
 AP通信のカメラマンが試合開始直後のマリナーズベンチに潜んだ変装姿のイチローを収めたと伝えている。

 同紙は「ダグアウトの中央付近の後列に陣取ったイチローは時折かがむような姿を見せていた」としたが、その姿は二回までには消えたという。
 現在のイチローの立場では、メジャーの規定により試合中にベンチ入りはできない。

 その出来事を知った元ロッテ監督のボビー・バレンタイン氏は「彼は完璧だった。私だったら全く気付くことはなかっただろう」とAP通信にメッセージを送ったという。

 バレンタイン氏は1999年のメッツ監督時代に退場処分を受けた直後に付けひげとサングラス姿で変装してベンチに逆戻り。
 その後、大リーグ機構から2試合の出場停止処分と罰金5000ドル(約55万円)を言い渡されたことで過去がある。

 イチローは5月3日(同4日)の会長付特別補佐就任の記者会見で「ボビー・バレンタインのようにひげとメガネでダッグアウトにいないとも言い切れない」と変装を予告していた。
 バレンタイン氏はこの日のイチローの行動を高く評価。
 「今までの人生の中で最も名誉な出来事のことの一つだ。彼に変装セットを贈ろうかと思ってたんだが、その必要はなかったね」と喜んだという。

サンスポ 2018.6.22 19:45
http://www.sanspo.com/baseball/news/20180622/mlb18062219450011-n1.html