「サランスクの奇跡」を起こした西野ジャパンはベースキャンプ地カザンに戻り、セネガル戦に向けてトレーニングを再開した。8時間にも及ぶ深夜のバス移動のため、ほとんど睡眠を取れないまま取材に向かった日本代表担当の渡辺は会心の勝利に自信を深める選手のハツラツとした表情から元気をもらい、眠気も吹っ飛んでいた。

 そんなムードの中、危機感を強めているのがGK川島だ。川島に対しては一部の代表OBや評論家から反応の低下や守備範囲の狭さを指摘する声が上がり“守護神続投”に賛否両論が出ている。コロンビア戦では前半39分にFK弾を決められたが、壁を作った選手たちの足元を抜けるコースを狙われてしまい、連係不足を懸念する声もある。問題点を自覚する川島は「意思疎通はしていたけど、その通りにいかないのが試合。いろんなことが起こり得る。ああいう形で失点してしまったのは残念」と反省した。

 それでも次戦に向けて「意思疎通の徹底しかない。ここ数年セットプレーからの失点もあるし、そういうところを詰めないといけない」と修正を誓った。強力なリーダーシップと欧州で積み重ねた経験は折り紙付き。それだけに川島の神セーブが「正念場で日本を救ってくれるはずだ」。渡辺はそう信じて練習場のゴールマウスを見つめた。

6/21(木) 16:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180621-00000028-tospoweb-socc

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