NHKの木田幸紀放送総局長が20日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、19日夜にNHK総合で生中継した「サッカーワールドカップ(W杯)日本―コロンビア戦」での試合後半に平均視聴率は48・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を獲得したことに言及。鳥海(とりうみ)貴樹アナウンサー(49)の実況も大きな注目を集めた。

 日本代表の初戦となるコロンビア戦をNHK総合で放送し、試合前半(後8・45〜同9・50)が42・8%、試合後半の(後9・53〜同11・00)が48・7%を記録。瞬間最高は試合終了時の午後10時52分、53分で55・4%という驚異的な数字を叩き出した。

 鳥海アナウンサーは今年2月、平昌五輪・フィギュアスケート男子の実況を担当。決勝ゴールを決めたFW大迫勇也(28)が交代する直前に鳥海アナが「今日は半端ないヘディングシュートがありました」と大迫の代名詞的な“半端ない”を用いて実況したことが反響を呼んだ。

 この実況について、木田放送総局長は「全体を通じてベテランアナウンサーのしっかりした実況で、見ている皆さんがスタジアムいるような感じで見ていただけたと思う」としつつ、「半端ないのところについては、映像でも出ていたので、それを見て、咄嗟に考えたのではないかと思います」と苦笑。「本当にスタジアムとテレビの前、パブリックビューイングの見ている皆さんと、まさに一体化させる素晴らしい中継だったのでないかと思う」と評価した。

 「大迫半端ない」は09年の第87回全国高等学校サッカー選手権大会準々決勝で、大迫の所属する鹿児島城西高に敗れた滝川二高の選手が試合後、テレビカメラの前で「大迫半端ないって」などと大迫のプレーを絶賛したのが起源。動画がユーチューブに投稿され、ネットを中心に名言として話題になった。コロンビア戦でも、試合会場にも「大迫半端ないって」と書かれた横断幕を掲げるファンが見られ、ネットも大きく発信されていた。

2018年6月20日 15時50分
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