西野ジャパン切ってのポリバレントプレイヤーとして多くのタスクをこなしている。日本代表DF酒井高徳(ハンブルガーSV)はここまでの国際親善試合3試合で左右のサイドバックと右ウイングバックの3ポジションで出場。19日のW杯初戦・コロンビア戦(サランスク)に向けても、すべての要求に対応するという覚悟がある。

「一つに絞るのも、3つ準備するのも難しいけど、最終的には試合が大事。その試合で自分が入ったときにどういうことをするか。右、左とかいろんなポジションをやっているけど、個人的にはビデオを見て相手に応じた準備をすることが必要かなと思っている」

 強化試合ではガーナ戦が途中出場、スイス戦とパラグアイ戦は先発したが、コロンビア戦で先発するかどうかは微妙な状況だ。しかし、モチベーションに影響がある選手はいないと断言する。

「総力戦になってくるこの大会で、みんながその考えでやっている。本番のケガはだれも予測できない。だから、どこでどんな出番が来るか」。ベースキャンプ地・カザンでのトレーニングでは連日、いの一番にグラウンドに姿を現し、12年ロンドン五輪、14年ブラジルW杯のチームメイトである同学年のMF山口蛍とボールを蹴り合う姿が見られる。

「ただのサッカー小僧なので」。そう笑いながら、「宿舎とグラウンドが近いので、先に出てボールを触ろうかなという感じです。入れ込んでいたらクロスやシュートをやっていますけど、リラックスしてボールに触っているだけです」と言った。

 自然体で迎える自身2度目のW杯。前回は出番なく終わったが、今回はピッチに立つときが来るだろう。そのときに向けて最高の準備をするだけだ。

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