スペイン代表のフレン・ロペテギ監督がロシア・ワールドカップ(W杯)開幕前日に電撃解任されるという大激震が、世界中を駆け巡っている。騒動の発端となったのは、ロペテギ監督が来季からレアル・マドリードの指揮を執ると発表されたところにあるが、スペイン紙「マルカ」によると、この人事はクラブ、代表ともに主将を務めるDFセルヒオ・ラモスを筆頭にレアル勢は事前に知っていたと衝撃的な内容を報じている。

 レアルは現地時間12日夕方にロペテギ監督が来季の監督に就任することを発表。これに激怒したスペインサッカー連盟(RFEF)が、ルイス・マヌエル・ルビアレス・ベハル会長やかつての名選手で技術委員長を務めるフェルナンド・イエロ氏(ロペテギの後任監督就任が決定)が解任の決断に至った。その直前まで選手側からは慰留の声があがったようだが、所属クラブによってその“情報差”があったようだ。

 それは来季から新指揮官を迎え入れるレアルの選手たちだ。剛腕で鳴るフロレンティーノ・ペレス会長はすでにキャプテンであるS・ラモスに対し、ジネディーヌ・ジダン前監督の後任最右翼としてロペテギの名前を伝えていたという。

 また、S・ラモス以外にもMFルーカス・バスケス、MFマルコ・アセンシオ、MFイスコ、DFナチョ、DFヘスス・バジェホもベースキャンプ地であるクラスノダール入りした時点で情報を共有していた模様だ。

 スペイン代表を主に構成するのはレアル勢だが、MFセルヒオ・ブスケッツ、DFジェラール・ピケ、DFジョルディ・アルバ、そしてヴィッセル神戸に移籍したMFアンドレス・イニエスタらバルセロナ勢、そしてMFコケ、MFサウール・ニゲス、FWジエゴ・コスタらアトレチコ・マドリード勢、そして各国リーグのメガクラブ所属選手も多い。今回の衝撃の解任劇で、選手たちの間に溝ができる可能性も決して否定できない。

6/14(木) 6:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180614-00111117-soccermzw-socc

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