オレを怖れて吹く風は
オレのところで左右別々になる
レフトとライトのアシメントリーは
シンギュラリティの特異点を越えて今輝く
やがてベンチサイドで傷を癒す白鳥のように舞い降りるオレは
瞳の力だけで敵の脚を止めていく
オレの左は12人目の
オレの右は13人目の
舞い降りた堕天使
折れた羽根を静かにステイし
全てを破壊する荒ぶる捨て石
おお、オレのためだけに用意された特別なロシアよ
不可視の領域へ今オレは突入していく

詩篇6.13 ケイスケノビッチ・ホンダスキー 作