◆ロシアW杯が、いよいよ開幕!

W杯って文字を、最近やけに目にするんだけど──そんな人が多いのではないだろうか。これ、サッカーワールドカップのロシア大会のことで、現地時間の6月14日に開幕するのだ。

サッカーはヨーロッパ、南米、アフリカでは人気ナンバー1のスポーツで、野球やバスケットボールのイメージが強いアメリカにもプロリーグがある。世界でもっとも多くの人が関心を寄せる大会は、オリンピックではなくW杯なのだ。7月15日の決勝戦まで、世界中の視線がロシアに注がれる、と言ってもいい。

その歴史は古い。第1回大会が開催されたのは1930年で、第二次世界大戦による中断を挟んで4年に1度開かれてきた。今回は21回目になる。

日本は98年大会に初めて出場し、4年後の2002年には韓国と共同開催した。“ベッカム様”が一大ブームを巻き起こしたあの大会では、グループリーグを突破してベスト16まで勝ち上がった。

その後も06年、10年、14年と出場を重ねて、今回が6大会連続6回目の出場となる。最高成績は02年と10年のベスト16だ。

◆優勝候補はどの国?イケメン選手にも注目

出場するのは各大陸の予選を勝ち抜いた31カ国と開催国を合わせた32カ国で、4カ国ずつ8つのグループに分かれて総当たりのリーグ戦を戦う。これがグループリーグで、上位2カ国が決勝トーナメントへ進出する。決勝トーナメントからは一発勝負なので、ノックアウトステージとも言われる。

優勝候補にあげられているのは、前回チャンピオンのドイツ、前々回王者のスペイン、南米のブラジルとアルゼンチンなどだ。大会のスター候補は、ブラジルのネイマール、アルゼンチンのメッシ、ポルトガルのクリスティアーノ・ロナウドで、彼らは世界のサッカー界の“ビッグ3”である。

ちなみに、イケメンナンバー1はフランスのグリーズマンだろう。ブロンドの髪をなびかせながら相手ゴールへ華麗に迫っていくグッドルッキングなフォワード(FW)だ。

◆日本が対戦する国は強豪ぞろい…

そろそろ、日本の話題に移ろう。

63歳のダンディーな西野朗監督が率いるチームは、日本時間の6月19日21時から南米のコロンビア、同24日24時からアフリカのセネガル、同28日23時から欧州のポーランドと対戦する。

国際サッカー連盟による最新のランキングは、ポーランドが8位、コロンビアが16位、セネガルが27位だ。日本は? 60位……。アジアからW杯に出場するイラン、オーストラリア、韓国のなかでも最下位に甘んじる。客観的な実力の比較では、グループの上位2位に入るのは難しいと言わざるを得ない。


初戦で対戦するコロンビアは、14年大会でベスト8まで勝ち上がった。日本はグループリーグで対戦し、1対4で敗れている。4年前の大会得点王にして司令塔のハメス・ロドリゲスは要注意人物で、彼とストライカーのファルカオとのホットラインを開通させてはいけない。

セネガルは02年大会以来の出場だが、主力選手は欧州の強豪クラブで技を磨いている。守備の中心クリバリ、スピード自慢のFWマネの名前は、ぜひ覚えておいてほしい。

ポーランドも06年大会以来の出場で、通算でも8度目のW杯である。大会の常連というわけではないが、これは欧州に強豪国が揃っているからだ。過去にはベスト4入りしたこともあるダークホースで、ストライカーのレバンドフスキは得点王の有力な候補と目されている。