香川真司が輝いた理由。トップ下は本田圭佑より適任、パラグアイ戦で示した明らかな優位性(フットボールチャンネル)
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香川が輝けた理由はいくつかある。1つは周囲の選手との相性が関係している。個人の力で局面を打開するタイプでない背番号10は、力を発揮するために「スペース」を必要とする。
例えばパラグアイ戦であれば、岡崎がすっと横にずれたところに香川が飛び込んで裏の「スペース」に抜けていく、内側に走り込む武藤の動きに合わせて右の「スペース」に侵入するといった動きが見られた。

 そして、セレッソ大阪時代にも共にプレーしていた乾との関係性は抜群で、互いの特性を知り尽くしている。
逆に前線に張ったまま動きの幅が少なくゴール前の「スペース」に蓋をしてしまうFW大迫勇也や、必要以上にボールを持ちたがってスピードを落とし「スペース」を消してしまうMF本田圭佑と、香川の相性は悪い。

 香川が持っている本来の力を引き出すには、周囲の選手も含めて動き続けることが必要になる。ボルシア・ドルトムントのスタイルが、まさにそれだ。
岡崎は「スペース」を作る側にも使う側にも回れるし、乾や武藤は周囲の選手が作った「スペース」からゴールへの道筋を見つける術に長ける。

 一方、本田は「スペーススナッチャー(強奪者)」になりかねない。
時に戦術的な決まりごとを無視しているような動きでボールを必要以上に要求するが、ゴールへ向かう際の判断力に難があり、味方の「スペース」を食いつぶし強奪しながら、攻撃のスピードを削いでしまうようなプレーが目立つ。

スペーススナッチャーのスレは立たないのか?