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2018.06.13

映画『アウトレイジビヨンド』などへの出演で知られる俳優・新井浩文が、6月10日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)に出演。お笑い芸人の千原ジュニアや俳優の三浦誠己とともに、映画俳優のギャラ事情について語っていた。

2002年の『青い春』に準主役として出演した新井。高崎映画祭最優秀新人男優賞を受賞するなど、高い評価を得て出世作となる。その際に、「凄いお金いっぱいもらえると思った」が、実際のギャラは、主役の松田龍平を除く全員が10万円だったという。事務所の取り分が3割、源泉徴収で1割が引かれ、手元に残ったのは6万円だったとか。

この事実を知った視聴者たちがTwitterで
“準主役のギャラが手取りで6万円…(´Д`)”
“映画出演のギャラがびっくりするほど安い”
“そんなものなのか……小劇場と大差ない”

と驚きの声を上げている。

新井は「俳優って、特に映画ではあまり(ギャラを)もらってないってみんな知らない」「今、日本には映画俳優って一人もいない。みんなCMかドラマか何かで補っている」と、日本に”映画俳優”が存在しない理由を明かしていた。

“ほんとそーだよね。映画俳優いなくなったよね…”
“映画スターという職業が死滅しているの今朝気づかされた”
“長い日時や俳優としての努力に対しての対価がこれでは…海外と日本の差が違いすぎますね。知人の制作スタッフや監督からお話を聞くと、同じように割りに合わない事が多いと思います”(原文ママ)

と海外と比較して、日本の映画産業の違いを嘆く声もあった。

ちなみに、新井がギャラについて言及したのは初めてではなく、
“仕事を選ぶ決定権ない、自分のギャラ知らない、ありえないから事務所に言おう。事務所の人間は聞こう。。。これ、大事。”
“うちはデビュー前から仕事選んでるし、ギャラも全部知ってるよ。”
“映画関係者の方、今月いっぱいに台本持ってきた組は、ギャラ30%OFFにしますよ。つまんない台本持ってきたら、50%上乗せします”

と独自のキャンペーンを張って、注目を浴びたこともある。現役で活躍する俳優が金銭面について赤裸々に語ることはレア。裏側をぶっちゃけ続けることで、労働環境が見直されていけばいいのだが……。(飛鳥 進)