斎藤佑樹、30歳初登板は4回7失点KO 28歳ラスト登板以来の白星ならず

「調子どうこうではなく結果的に失点してしまい、
試合を作れませんでした。中継ぎ陣にも迷惑を掛け、
またカードの初戦を任されたにもかかわらず、申し訳なかったです」

 序盤の投球について高橋憲投手コーチが「変化球を生かすために、
もっと真っすぐを使ってもいいのかなと思う」と話した通り、小手先の投
球は通用しない。ただ、直球の140キロ超えは全104球球のうち3球
だけ。最速141キロと球威不足は否めず、阪神打線に面白いようにフル
スイングされた。

 崩壊は四回。この試合、3度目となる先頭打者への四球。続く植田には
投前へのバントに対してチャージが甘く、内野安打にされた。犠打で1死二、
三塁とされた後、高山には3ランを被弾した。さらに中谷にも特大2ランを打
たれ、大量リードを許した。

 8年目の今季は背水のシーズン。今季唯一の登板となった4月7日のロッ
テ戦は、3回2/3で無安打ながら8四死球を与えて1失点。リズムが悪く
早期降板となっていたが、2度目の登板でも課題は解消できなかった。