従来の形には不満の声が続出。

 代表戦においての一つの指標となってきたFIFAランキングの算定方法が一新される。

 現地時間6月10日、国際サッカー連盟(FIFA)は理事会を開き、男子の世界ランキングの算出方法を従来のものから変更し、ロシア・ワールドカップ後から適用することを決めた。

 これまでのFIFAランキングの算定方法はシンプルで、過去4年間の国際Aマッチの成績をポイント化し、集計したものをもとに順位が決められていた。そのポイント(P)は、結果(M)と重要度(I)、対戦国の強さ(T)、大陸連盟間の強さ(C)に基づいて、M×I×T×C=Pで算出されている。

 しかし、その算定方法には不満の声も寄せられてもいた。強豪国と対戦する機会が少ないアジアやアフリカ、北中米カリブの国々にとっては、TとCでポイントを得られず、さらに各大陸杯も4年に一度のものもあれば、二年に一度のものもあり、Iでもポイントに差が生まれていたからだ。
 

 そうした不平を正すためにFIFAは、親善試合の比重を下げて国際大会の結果を重視する方式に変更。さらにグループステージよりも準々決勝以降のポイントを増やすことも決めた。いずれもチームの実力を正確に反映できるようにしたものだ。

 FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は今回の決定について、「この決定は公式戦の重要度を高めるものになる。これまでにあったアンバランスな部分を取り除き、批判の声も消えていくはずだ」と語り、変化を期待した。

 世界の注目を浴びる国際舞台での結果を、これまで以上に重要視する方式に変更したFIFAランキングはいかなる変動が起きるのか。次の発表はロシアW杯終了後の7月19日に発表される予定となっている。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180612-00041966-sdigestw-socc