遅攻の原因はチームがバラバラ

本田圭佑はW杯で先発すべきか。本人に聞いた“ズレ”と守備強度。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180612-00831041-number-socc&;p=3

ボールを受けてからのプレー精度は高くはなかった。
トラップミス、ドリブルミス、パスミス。細かいミスが見て取れた。
さらにフィジカルの強さを生かしたキープ力も、かつてより陰りがある。
簡単に敵に潰されていては、その後のパスやシュート、連係プレー
すべてに説得力を欠いてしまう。それこそが彼の生命線だったはずだ。

本田はスイス戦後、攻撃面の課題として「3人目の動きをもっと
増やすこと」や「サイドでも簡単にクロスを上げずに、そこから
崩すこと」など、連係に深みが必要な方法を掲げた。

一方、1トップに入った大迫の意見はこうだ。
 「サイドにボールが入った時に、もっとセンタリングを上げても
いいと思う。そこでボールをこねていたところがあったので、そこは
(周りの選手に)伝えました。あとはサイドチェンジした時に速く攻める
スイッチを入れることも意識したい」

大迫に替わって登場した武藤はこう語る。
 「もう少しアーリークロスを増やしてもいいかなと。そうすると
ゴール前で何かが起きる。早い段階で速い弾道のクロスを入れたり、
あとはドリブルで縦に抜けきるだけでなく、相手の股を抜いて
クロスを入れるとか」

 左サイドラインに張り出してプレーすることが多かった乾も、
チームの攻撃をこう見ていた。
 「みんな、狭いエリアを崩す攻撃に固執しすぎている。
そのへんは練習から言っていかないといけない。逆サイドに
振ってもらえればフリーのシーンはいっぱいあった。そういう
場面が増えればいい」

 どれも、本田のコメントに呼応した回答ではない。
ただ結果として、本田とその他の選手が描く攻撃の絵が、違っているのである。