ポルトガル1部のスポルティングCPが11日、チームに所属する29歳のオランダ代表FWバス・ドストから正式に「契約解除」を要求する文書を受け取ったことを発表した。これで、5人の主力選手がフリーで移籍する見通しとなっている。

 事の発端は先月15日、タッサ・デ・ポルトガル決勝のアヴェス戦に向けて選手たちがトレーニングを行なっていたアルコシェテの練習場に、マスクを被って顔を隠したフーリガン約50人が侵入し選手やスタッフを襲撃。バス・ドストは頭部を裂傷し、GKルイ・パトリシオやロドリゴ・バッタグリア、ウィリアム・カルバーリョ、ジョゼップ・ミシック、マルコス・アクーニャなども傷を負っている。

 この事件後、クラブに対して契約解除を申し出る選手が続出。選手襲撃事件だけでなく、クラブの会長が公に選手を批判していたことも一因にあるようだ。伊メディア『フットボールイタリア』によると、今回提出した文書には、バス・ドストに加えてブルーノ・フェルナンデス、ウィリアム・カルバーリョ、ジェルソン・マルティンスの4人も署名したという。

 すでにルイ・パトリシオも退団意思を表明しており、主力5人が一斉退団する見通しとなった。また、英紙『サン』によると、22歳のダニエル・ポデンスも契約解除を申し出たようだ。つまり、退団意思を表明している選手は合計6人。多くの主力が抜けるだけに、チームの崩壊は免れないだろう。

【退団意思を表明した選手】
ポルトガル代表GKルイ・パトリシオ(今季公式戦56試合に出場)
ポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデス(今季公式戦56試合に出場、16得点20アシスト)
ポルトガル代表MFウィリアム・カルバーリョ(今季公式戦38試合に出場、1得点2アシスト)
ポルトガル代表FWジェルソン・マルティンス(今季公式戦52試合に出場、13得点13アシスト)
オランダ代表FWバス・ドスト(今季公式戦49試合に出場、34得点7アシスト)
ポルトガル人FWダニエル・ポデンス(公式戦20試合に出場、8アシスト)

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180612-00273932-footballc-socc