昨年4月に発売されたNGTのファ―ストシングルで中井りかはセンターに起用された。
この頃は「愛嬌のあるワガママ系キャラ」として人気はチ―ムでNo.1だった。
正統派アイドルとしての素養は十分に持ち合わせていたのだ。

状況が変化したのはその2ヶ月後、昨年の総選挙。
全体順位はともかくNGT内では中井がトップに来るだろうとの大方の予測と裏腹に
中井はチ―ムの同僚である荻野由佳に大敗を喫し、NGTの序列は荻野が1番、中井はその下となった。

この頃からだ。中井の言動に奇抜さが目立つようになったのは。
ファンやチ―ムスタッフ、チ―ムメイトに対してやたら快く思っていない感情をぶつけるようになって行った。
中井の言葉が攻撃性を帯びる程にファン離れを起こし、ファン離れを起こす程に攻撃性が強まる
という悪循環がその後長く続いた。

プライドの高い子ゆえ、自分より下と思っていた同僚が自分を一気に抜いた事に
気持ちの整理を付けられなかったのだろう。言ってしまえばスラムダンクの三井に近い感情が見え隠れする。

中井には確かに腹に据えかねるアンチが居たのだろう。しかし彼女は自身の言動が元で
本来アンチでなかったファンまでアンチにしてしまう、という結果を招き
活動の維持にファンではなくアンチに対して熱心にならなければならない
という摩訶不思議な現象が起きるに至った。

その流れの途上「都合の良い理由の後付け」として生まれたのが
「炎上キャラ」という「設定」なのである。
過程を知らず番組で初めて中井りかを知った、という人は
「この子は最初からこんな子なのか?」という疑問を持ったかも知れないが
そうでは無いのである。正統な理由であるかは別として、原因はやはりあるのだ。