スイスに0-2と完敗…西野ジャパン攻守ダメダメ戦術総破綻

 スイスのFIFA(国際サッカー連盟)世界ランキングは6位。堂々のシングルである。現地8日(日本時間9日午前2時キックオフ)にスイス・ルガノで対戦した日本代表のランクは61位。格上相手との試合とはいえ、日本は攻撃、守備ともに収穫はなかった。

 スイス戦のポイントは「慣れた4バックが機能するか?」。4月7日にハリルホジッチ前監督が解任。後釜に座った西野監督は、5月の千葉合宿で3バックの練習に多くの時間を割き、30日のガーナ戦(横浜)も3バックを採用したが、見るべきところはゼロ。
それだけにスイス戦の4バックと合わせ、攻撃を差配するトップ下に14年ブラジルW杯以来の起用となったMF本田圭佑が、どんなパフォーマンスを見せるのか? にも注目が集まった。しかし――。

「MF長谷部誠をリベロに置いた3バックが機能するだの、本田をトップ下に配した4バックの方が慣れているだの、結局は3でも4でもミスを連発し、ゴールの気配すらなかった。そもそも今の日本代表のレベルは“フォーメーション以前”の問題です。
“かなり手を抜いて欧州の中堅国レベル”だったスイスを攻めあぐみ、0―2のスコア以上の実力差を見せつけられた。西野体制になって2カ月。何の展望も見いだせない状況です」(元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏)

■本田と川島は評価ガタ落ち

 スイス戦でプラス査定の選手は皆無だが、評価をガタ落ちさせた選手が2人いる。まずは「自分の(いるべき)家」と豪語したトップ下で気の利いたプレーを一度もできなかった本田である。

 味方へのパスが相手の足元に入ったり、ボールをキープしようとして簡単に倒されたり、たまにサイドからクロスを上げても味方とはタイミングさえも合わない……。

 唯一の見せ場だった前半38分のシュート場面では、右サイドからのこぼれ球を相手ゴールほぼ正面で待ち構えて得意の左足を振り抜いたが、力のないボールがGKの正面に飛んでいった。

 最年長35歳のGK川島永嗣も不甲斐ないプレーに終始した。後半29分、味方に投げ入れたボールを相手FWにカットされ、そのまま無人のゴール目掛けてシュートを打たれて大慌て。右ポストに激突し、スタンドから失笑が漏れる始末である。

「パンチングの場面に出遅れ、あわや失点という場面もあったが、昨年のW杯アジア最終予選のころから、川島のパフォーマンスは落ちている。右ポストに激突した後の照れ笑いにも落胆した。
自分にも他人にも厳しい川島は、一体どこにいってしまったのか? 思い切って第2GKの東口を登用し、チーム全体に活を入れるべきでは?」とは元日本代表主将のGK田口光久氏である。

「試合直後のDF槙野の『監督の目指すものが4バックなのか、3バックなのか、まだ分かりません』というコメントに驚かされ、西野監督も『何か変化を付けないと(相手DFを)崩せない』とコメント。
『そんな身もふたもないことを言わなくても……』と思ってしまったが、いずれにしても10年南ア、14年ブラジルW杯から“使い古した”選手を起用して展望の見えないサッカーをやっている――。
これが西野ジャパンの現状と言うしかありません」と六川氏。ロシアで3連敗を免れる唯一の方法として「なりふり構わず守り倒して失点ゼロでしのぎ、スコアレスドローに持ち込むしかない」と続ける。

 それが日本代表の悲しい現実だ。

日刊ゲンダイDIGITAL 2018年6月9日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/230874
画像:賞味期限切れ…
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>>2-5あたりに、関連スレの続き)